...体が鈍重で動けない...
...彼は鈍重な性格であまり面白くない...
...調子が鈍重で、なかなか良い成績が出せない...
...新しいアプリをダウンロードするのに、スマホの反応が鈍重だ...
...電子機器の起動が鈍重でイライラする...
...なるほど」牛丸平太郎は牡牛(おうし)のような鈍重(どんじゅう)な表情でうなずいた...
海野十三 「少年探偵長」
...私は先生の後からついて入ったが、雪のように白い髪粉(かみこ)をつけ(註一二)、きらきらした黒い眼をした、挙動の快活な、品のよい立派なその医師と、粗野な田舎の人々、就中(なかんずく)、ラムが大分って、テーブルに両腕を張って腰掛けている、垢じみた、鈍重な、酔眼朦朧たる、ぼろぼろ着物の案山子(かかし)みたいな例の海賊君との対照が、目に止ったことを覚えている...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...首筋太く鈍重な、私はやはり百姓である...
太宰治 「十五年間」
...襟脚はいやに鈍重な感じで...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...この静的が時にはあまりに鈍重の感があっていささか倦怠(けんたい)を招くような気のすることもあった...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...がったんがったんと単調で鈍重な機械の音が...
徳田秋声 「縮図」
...ジャーナリズムの観念程今日鈍重に機械的にしか理解されていないものは...
戸坂潤 「科学論」
...韓退之のようなああいう艶っぽいくせに鈍重な「論文」は大きらいなのである...
戸坂潤 「読書法」
...横着とも捨鉢とも見えるような鈍重さがある...
豊島与志雄 「朝やけ」
...鈍重なずっしりとした容積だった...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...一言にしていえば、男性としての無分別な本性が――野卑で、鈍重で、家事の切盛りにも精神的な確信にも向かない、懶惰で、しかも間断なき猜疑と永遠の恐怖に充たされた本性が、万事にそれと窺われるのであった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...彼は鈍重な男で、洗練された感情なぞ何年来もったことがなかった...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...彼女はいつもの鈍重(どんぢう)なぶつきら棒な態度で「お早うございます...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...あたりの鈍重な空気と...
北條民雄 「柊の垣のうちから」
...胸の奥に鈍重な空白のようなものがひろがり...
山川方夫 「愛のごとく」
...鈍重な波のまにまに...
横光利一 「上海」
...」甲谷はお柳から鈍重に蹴返(けか)えされると...
横光利一 「上海」
...彼の鈍重を危ぶみもしたが...
吉川英治 「新書太閤記」
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