...体が鈍重で動けない...
...彼は鈍重な性格であまり面白くない...
...調子が鈍重で、なかなか良い成績が出せない...
...新しいアプリをダウンロードするのに、スマホの反応が鈍重だ...
...電子機器の起動が鈍重でイライラする...
...鈍重な食物で胃腸を充たした時に必ず随伴する...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...鈍重らしい古藤がいち早く見て取って案じてくれるのを見ると...
有島武郎 「或る女」
...どっちかといえば、内気な、鈍重な、感情を表面に表わすことをあまりしない、思想の上でも飛躍的な思想を表わさない性質(たち)で、色彩にすれば暗い色彩であると考えている...
有島武郎 「私の父と母」
...あのように鈍重に見えていても...
太宰治 「黄村先生言行録」
...どこか鈍重とも評したいほど田舎染みて...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...へんに春らしい鈍重な気分だった...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...身心の鈍重を覚える...
種田山頭火 「一草庵日記」
...挙動は敏活でなくてむしろ鈍重なほうであったが...
寺田寅彦 「備忘録」
...飽満した身体の鈍重な皮肉さで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...憐(あわ)れなジャックリーヌが惚(ほ)れ込んだ男は、ある運のよいパリーの著述家で、美しくも若くもなく、鈍重で、赭(あか)ら顔で、擦(す)れっからしで、歯は欠け、心はひどく乾(かわ)ききっていて、そのおもな値打ちと言っては、世にもてはやされてることと、多数の女を不幸な目に会わしたこととであった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼の感情は平静にそして鈍重になってきたのを...
豊島与志雄 「食慾」
...祖国の鈍重な阿呆面(あほうづら)に...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...驢馬の耳のやうに鈍重な神経ばかりが...
牧野信一 「明るく・暗く」
...あなたの手からは、鈍重な、たどたどしくまじめな、まとめきれない、むき出しな、匂いも味もない、退屈な、陳腐なものが出来上がります...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...鈍重な感じのする大きな厚い葉に...
水上滝太郎 「果樹」
...色浅黒い鈍重そうな人物だった...
吉川英治 「私本太平記」
...鈍重(どんじゅう)な声が走った...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...頭も鈍重(どんじゅう)になっているところへ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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