...体が鈍重で動けない...
...彼は鈍重な性格であまり面白くない...
...調子が鈍重で、なかなか良い成績が出せない...
...新しいアプリをダウンロードするのに、スマホの反応が鈍重だ...
...電子機器の起動が鈍重でイライラする...
...地方出の少年はすべて鈍重で物わかりがわるく...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...挙動は敏活でなくてむしろ鈍重なほうであったが...
寺田寅彦 「備忘録」
...この整理を負担に感じる鈍重下根な意識は...
戸坂潤 「科学論」
...顫音(せんおん)や鈍重な音を出し...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...強くて鈍重で粗暴で...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...飽満した身体の鈍重な皮肉さで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その鈍重・難解な言葉をよくよく噛分けている中には...
中島敦 「狼疾記」
...鈍重で灰色の波を静かに蜿らせる……さうしてこの永劫の海は眠つてゆく……秋の須磨を語つた私は次に春の東山を語りたい...
野口米次郎 「能楽論」
...それをあの鈍重な弁護士に見せてでもやろうと思ったが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...一言にしていえば、男性としての無分別な本性が――野卑で、鈍重で、家事の切盛りにも精神的な確信にも向かない、懶惰で、しかも間断なき猜疑と永遠の恐怖に充たされた本性が、万事にそれと窺われるのであった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...左程に鈍重な性質でありながら...
牧野信一 「夜見の巻」
...いかにも鈍重でまるで眠っているみたいなのを認めて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...なにかを畳に倒す鈍重な音がひびき...
山川方夫 「愛のごとく」
...胸の奥に鈍重な空白のようなものがひろがり...
山川方夫 「愛のごとく」
...どことなく人間を愚弄しているがごときこの鈍重さは...
横光利一 「北京と巴里(覚書)」
...彼の性は、遅にして鈍重、もし丞相がこの時に、疾風迅雷(しっぷうじんらい)のごとく蜀に入り給えば、玄徳の緒業(しょぎょう)は、瓦を崩すが如く砕け去るにちがいありません」重臣の劉曄(りゅうよう)も、「仲達の意見は、まったくわれわれの考えを代表しています...
吉川英治 「三国志」
...正直で鈍重なこの一弟子に...
吉川英治 「山浦清麿」
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