...体が鈍重で動けない...
...彼は鈍重な性格であまり面白くない...
...調子が鈍重で、なかなか良い成績が出せない...
...新しいアプリをダウンロードするのに、スマホの反応が鈍重だ...
...電子機器の起動が鈍重でイライラする...
...鈍重にして脆弱であり...
石原莞爾 「戦争史大観」
...鈍重な風格を備えているのであります...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...次郎兵衛の風貌はいよいよどっしりとして鈍重になった...
太宰治 「ロマネスク」
...大きくてぶくぶくした鈍重な図体は...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...積極的には何の障りにもならない鈍重な動物のやうな彼女ではあつたけれど...
徳田秋聲 「余震の一夜」
...顫音(せんおん)や鈍重な音を出し...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「旦那、方角がわからなくなっちまったんですが、どっちへいったもんでしょう!」正直な二人が、ようやくのことで弱音(よわね)を吐き出した時分は、もう真夜中で、彼等としては、こうも行ったら、ああも戻ったらという、思案と詮術(せんすべ)も尽き果てたから、鈍重な愚痴を、思わず駕籠の中なる人に向ってこぼしてみたのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...いくら東北人は鈍重であるからといって...
中里介山 「大菩薩峠」
...その鈍重・難解な言葉をよくよく噛分けている中には...
中島敦 「狼疾記」
...この鈍重な男の口から...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鈍重で粘り強く、幾度も兵隊生活で制裁を加へられた人間特有の、がつしりした体つきで、直吉は悠然と喋つた...
林芙美子 「瀑布」
...その鈍重で下品なやりかたにもかかわらず...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...自分たちのこれまでの習慣に鈍重にいすわっているのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...一言にしていえば、男性としての無分別な本性が――野卑で、鈍重で、家事の切盛りにも精神的な確信にも向かない、懶惰で、しかも間断なき猜疑と永遠の恐怖に充たされた本性が、万事にそれと窺われるのであった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...あたりの鈍重な空気と...
北條民雄 「柊の垣のうちから」
...齟齬しながら鈍重に歩いて行くこゝに機械の哲学者がある―――彼は技師を宣言し...
槇村浩 「大江満雄に」
...個性という鈍重なものを失って来つつあるからだ...
横光利一 「欧洲紀行」
...正直で鈍重なこの一弟子に...
吉川英治 「山浦清麿」
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