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饗庭篁村 「木曾道中記」
...日本の建築書には鳥居のある種の釣合が図表で示してある...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...かの音吐朗々たる不釣合な聲も...
石川啄木 「雲は天才である」
...ふっさりとした銀杏返(いちょうがえし)が耳許(みみもと)へばらりと乱れて、道具は少し大きゅうがすが、背がすらりとしているから、その眉毛の濃いのも、よく釣合って、抜けるほど色が白い、ちと大柄ではありますが、いかにも体つきの嫋娜(しなやか)な婦(おんな)で、(今晩は...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...さてその夜ここの伽藍の釣合のよく取れた本陣が...
ルイ・ベルトラン Louis Bertrand 上田敏訳 「石工」
...家柄の点ではそう不釣合(ふつりあい)でもないのではあるまいか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...釣合(つりあ)い等が定められてあったという...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...彼はそういう帽子のかぶり方に極めてよく釣合った眼をしていた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...少し釣合いがとれない...
中里介山 「大菩薩峠」
...少し離れて例のアメリカ青年と二人の婦人(若い方はキモノを餘り不釣合でなく着てゐた)が別のテイブルを圍んで...
野上豐一郎 「湖水めぐり」
...体の大きさと眼との釣合は鯨(くじら)を思えばよかった...
長谷川時雨 「鉄くそぶとり」
...散文詩などはなはだ不釣合なのである...
久生十蘭 「魔都」
...あそこでは張り合ひなんぞは一度だつてしたことはないが、釣合ひの好い、出来る限り上りの好い凧にするやうに究めるのが、おぢいさんの望みだつたんだよ...
牧野信一 「鱗雲」
...別に上品な釣合いも見せようとしないそのえりの上に...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...比較するなら外にもっと釣合った・もっと似つかわしい・ものがあったろうに」というべきだったのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...釣合いの取れぬ奇抜な書き方...
山本笑月 「明治世相百話」
...筋肉が固いこぶこぶになつて皮膚の下に見えている体の他の部分との釣合をこえていなかつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...芸術的な釣合の感覚である...
和辻哲郎 「西の京の思ひ出」
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