...遊星や衛星は渦動につれて動いているうちにある位置に達するとその周囲を包んで回っているエーテルと釣合いの状態になる...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...日本の建築書には鳥居のある種の釣合が図表で示してある...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...特に生産の釣合の条件を充すことを目的としているのは明らかである...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...おまけに身体(からだ)よりも大きな笈(おい)を背負っていることがどうにも不釣合いです...
中里介山 「大菩薩峠」
...それに釣合いとしては小さきに過ぐる割れ鍋が安置してあるだけのものでしたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...何分家と家の釣合がとれないので」お淺は苦澁な顏をするのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...釣合(つりあ)ふとつり合(あは)ぬは御心(おこゝろ)の上(うへ)のことなり...
一葉女史 「たま※[#「ころもへん+攀」、U+897B]」
...自然に男女両性の釣合をして程好(ほどよ)き中(ちゅう)を得せしめんとの腹案を以て筆を立て...
福沢諭吉 「日本男子論」
...小道具の作柄(さくがら)釣合(つりあい)が如何(どう)とか云う考(かんがえ)はある...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...小男の司祭の言葉と態度があまりにも不快に――不釣合に不快に――感じられたので...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...そして四肢は不釣合に瘠(や)せている...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...奇妙に釣合いがとれているようだった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...釣合がとれなくもないが...
三田村鳶魚 「中里介山の『大菩薩峠』」
...みずから悲しい不釣合な交わりにおいて劣者の地位にたつよりはずっと愉快だと思う...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(ユウェナリス)もう少し命令と服従との間に釣合いがあってほしいものである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...深く物の釣合に注意せり...
司馬遷 箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...釣合いもなくそれに価値を置き過ぎる...
柳田國男 「和州地名談」
...年頃と釣合わぬところが奇妙じゃ...
夢野久作 「斬られたさに」
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