...『昌作さんの背高(のつぽ)に山内さんの三尺ぢや釣合はないやね...
石川啄木 「鳥影」
...宇宙の釣合と循環性との一要素である...
レミ・ドゥ・グルモン Remy de Gourmont 上田敏訳 「落葉」
...家柄の点ではそう不釣合(ふつりあい)でもないのではあるまいか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...不釣合に長い後脚がうしろむきについてるのもをかしい...
中勘助 「銀の匙」
...十九のお富が不釣合とは言はさねえ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...釣合はぬを承知の上で嫁入りをしたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御身分がらにも釣合ひませぬし...
樋口一葉 「十三夜」
...身分が釣合はねば思ふ事も自然違ふて...
樋口一葉 「十三夜」
...いろいろな釣合いで成りたっているものなんだから...
久生十蘭 「復活祭」
...この大きさでなくては釣合はぬからかう画いたのである...
正岡子規 「病牀六尺」
...めちゃくちゃな不釣合いな狂おしい激怒におそわれた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トビアス・ミンデルニッケル」
...せり出しは真中にても切(きり)にはぜひとも水盤の下手へ廻らでは五右衛門との形の釣合悪きに心付かぬは大不承知なり...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...生きる意味を貫徹しようとする意志と肉体の力との釣合が破れることが起るかもしれない...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...まはり六七尺もある老杉と釣合うて何ともいはれず美事だつた...
室生犀星 「京洛日記」
...この釣合がとれなければすべては台なしです...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...釣合いの取れぬ奇抜な書き方...
山本笑月 「明治世相百話」
...筋肉が固いこぶこぶになつて皮膚の下に見えている体の他の部分との釣合をこえていなかつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...この釣合を作り出した感覚が...
和辻哲郎 「西の京の思ひ出」
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