...他人(ひと)の一年間釣る量よりも多い程釣り挙げて...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...」舌もやや釣る、唇を蠢(うごめ)かしつつ、「で、私(わし)がその請求を肯(き)かんけりゃ、汝(きさま)、どうすッとか言うんじゃのう...
泉鏡花 「婦系図」
...廊下 の 柱と 柱とに ゆはへて低く 釣るした ハンモク の 中で...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...年魚(あゆ)釣ること今に至るまで絶えず...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...腕を斜に挙げて灯(とも)し火の前に釣るす...
鈴木三重吉 「千鳥」
...荷船にも釣る人ありて鯊(はぜ)の潮十月十一日 草樹会...
高浜虚子 「五百五十句」
...まあ床を延べて蚊帳(かや)を釣るくらいなものです...
夏目漱石 「行人」
...電灯は蚊帳を釣るとき消してしまったので...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...自分の釣るところをおれに見せびらかすつもりかなんかで誘(さそ)ったに違いない...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...同時に甲板の上に釣るしてあった端艇(ボート)が二艘(そう)ほどでんぐり返った...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...真向(まむこう)に釣るしてあって...
夏目漱石 「門」
...小娘を釣る手段は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...足が浮くほど高く釣るためには...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「釣竿なんか持つて居るのは此家に一人しかゐないぜ――目黒川へ行つて泥鮒(ふな)を釣るのが好きでね」「誰だ――」富山七之助は四方を見廻すのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...五人ばかりの兵は鱶(ふか)を釣ることを考え...
久生十蘭 「ノア」
...」「烏賊は夜釣るのか――」「灯りで誘(おび)きよせるんだ...
牧野信一 「夏ちかきころ」
...河では沙魚を釣る人が並んでいた...
山本周五郎 「青べか日記」
...その深み――所によれば二三十尋に及びました――に舷から絲を垂れて釣るのです...
若山牧水 「樹木とその葉」
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