...と同時にまた別荘番が一言(いちごん)もこの客来(きゃくらい)を取次がないのも不審だった...
芥川龍之介 「疑惑」
...あの森のなかでいちごの実をくれて...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「野のはくちょう」
...一言(いちごん)でいうと...
海野十三 「地球盗難」
...之ぞ小松が一期(いちご)の頼みなるぞ』...
高山樗牛 「瀧口入道」
...葡萄や覆盆子(いちご)に見事な改良種の現れたのは...
永井荷風 「葛飾土産」
...款冬(ふき)、芹(せり)、蓼(たで)、葱(ねぎ)、苺(いちご)、薑荷(しょうが)、独活(うど)、芋、百合、紫蘇(しそ)、山椒(さんしょ)、枸杞(くこ)の類(たぐい)時に従つて皆厨房(ちゅうぼう)の料(りょう)となすに足る...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...法然が亡くなった後にはその遺骨を一期(いちご)の問頭にかけて後には鎌倉右大臣の子息である高野の大将法印定暁に相伝えられた...
中里介山 「法然行伝」
...自分は母の一言(いちごん)でやっと安心したようなものの...
夏目漱石 「行人」
...今まで面白気(おもしろげ)に行司(ぎょうじ)気取りで見物していた迷亭も鼻子の一言(いちごん)に好奇心を挑撥(ちょうはつ)されたものと見えて...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...苺(いちご)のような色の濡(ぬ)れた唇で...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...白い粉の薬を飲んだのが廿三の彼女の一期(いちご)の終りだった...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...二度とはない一期(いちご)のおり...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...あるいは覆盆子(いちご)を好む人もあり葡萄をほめる人もある...
正岡子規 「くだもの」
...〔『ホトトギス』第四巻第六号 明治34・3・20一〕○覆盆子(いちご)を食いし事 明治廿四年六月の事であった...
正岡子規 「くだもの」
...ガラスの皿に赤いいちごをもり...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...東組与力小泉淵次郎(えんじらう)は十八歳を一期(いちご)として...
森鴎外 「大塩平八郎」
...現在の日本は西暦一九三〇年前後を一期(いちご)として...
夢野久作 「暗黒公使」
...この一言(いちごん)を餞別に伝えてくりゃれ」「へへッ...
吉川英治 「剣難女難」
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