...岩魚を釣りに、左岸の岩を伝わって行くと、とある岩の水たまりに蛙が沢山いて、例のいとなみをやっていた...
石川欣一 「山を思う」
...コウゾの長い綱を延ばして釣をする海人(あま)の釣り上げた大きな鱸(すずき)をさらさらと引き寄せあげて...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...かれらが知っている唯一の岸から十五ロッドばかりはいった森のなかの引っこんだ入江で――そこはもうずっと前から牧場に化している――ボートから釣りをしたものだ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...お前五円で釣りがあるかい」と訊く...
談洲楼燕枝(二代) 「燕枝芸談」
...釣り合いのとれない構図...
永井隆 「この子を残して」
...合爾合(カルカ)姫 (うっかり釣り込まれて...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...これやこの毛利孟夫山間の獄にペンを撫し戦いに病める君が身を養わんと函数を釣り積分にゆあみしひねもす土地と資本の数字と符号の時空における不統一の空隙を逍遥する君のマルキシズムはかゝる隙間を埋むるに足れりどなお詩もて愛すべき膠着剤とせよ...
槇村浩 「毛利孟夫に」
...蚊帳(かや)釣りて翠微つくらん家の内特に翠微(すいび)というは翠の字を蚊帳の色にかけたるしゃれなり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...眼尻の釣り上つた...
室生犀星 「京洛日記」
...魚釣りで魚を釣り...
室生犀星 「洋灯はくらいか明るいか」
...手賀沼の蛸釣り弟静雄は...
柳田国男 「故郷七十年」
...その朝はどうやら釣りが目的ではなく...
山本周五郎 「雨あがる」
...錨(いかり)で釣り上げ投げつける起重機や...
横光利一 「微笑」
...主人の参右衛門がこの日磯釣りして来たあぶらこという魚が盛ってある...
横光利一 「夜の靴」
...その土産のさかなに釣りこまれたのか...
吉川英治 「上杉謙信」
...『どちらへ……』『夜釣りに行こうか...
蘭郁二郎 「鱗粉」
...それに釣り合うような異常に長い眼...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...推古式彫像の体躯が一見したところ人体の釣り合いを無視しているように感ぜられるに反して...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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