...蚊帳(かや)の釣り手は三隅(すみ)だけはずして...
伊藤左千夫 「紅黄録」
...金魚の代りに小姓の前髪を釣り上げた...
薄田泣菫 「茶話」
...うごめく草と柳の根のうえに立って釣りをしていたとき...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...主人のほうから何か飲み物を釣り出すという所謂(いわゆる)...
太宰治 「酒の追憶」
...風車に突きかかって空中に釣り上げられるような目に会ったことはなかったかどうか...
寺田寅彦 「雑記帳より(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...「ここはこの間釣りに来たところと...
徳田秋声 「蒼白い月」
...兵馬はついそれに釣り込まれて...
中里介山 「大菩薩峠」
...黒い眼で人を釣り寄せて...
夏目漱石 「草枕」
...屋上の二青年「愛ちゃんはたしかにこのビルディングの上に釣り上げられたというのだネ...
野村胡堂 「九つの鍵」
...だまって見ているやつがあるか」と眼を釣りあげた...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...私はよく柳川でドンコ釣りをしたが...
火野葦平 「ゲテ魚好き」
...こいつを釣り上げたのも夢なら...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...だがどうしても頭部の竹の組立と眼口の配置と釣りの懸け具合が思ひ出せないんだ...
牧野信一 「鱗雲」
...釣りはあの通りに名人だし...
牧野信一 「村のストア派」
...その日の午後九頭竜川で鮎釣りをした人が八十匹も釣り上げたと言う...
武者金吉 「地震なまず」
...人はなんによって生くるか私は石灰工場の川下(かわしも)で釣りをしていた...
山本周五郎 「青べか物語」
...その上尚ほその父親を金で釣り込んだうへ...
若山牧水 「姉妹」
...そうして策略を以てガマの船一隻だけを釣り寄せ...
和辻哲郎 「鎖国」
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