...中に金竜(きんりゅう)の衣(い)を着ているものがある...
芥川龍之介 「西郷隆盛」
...私は金竜大王の女(むすめ)なのですが...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「五通」
...金竜山下(きんりゅうざんした)の日蔭(ひかげ)になった瓦町(かわらまち)を急いだ...
永井荷風 「すみだ川」
...金竜山(きんりゅうざん)境内の裏手へ出るとそぞろ本山開基の昔を思わせるほどの大木が鬱々(うつうつ)として生(おい)茂っている...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...金竜山(きんりゅうざん)の境内(けいだい)には塩をあげる塩地蔵というのがある...
永井荷風 「日和下駄」
...そもそも享保のむかし服部南郭(はっとりなんかく)が一夜月明(げつめい)に隅田川を下り「金竜山畔江月浮(きんりゅうさんはんにこうげつうく)」の名吟を世に残してより...
永井荷風 「向嶋」
...蜀山人(しょくさんじん)が作にも金竜山下起二金波一〔金竜山下(きんりゅうさんか)に金波(きんぱ)を起(お)こし砕二作千金一散二墨河一千金(せんきん)を砕作(さいさく)して墨河(ぼくが)に散(ち)る別有三幽荘引二剰水一別(べつ)に幽荘(ゆうそう)の剰水(じょうすい)を引(ひ)ける有(あ)りて蒹葭深処月明多蒹葭(けんか)深(ふか)き処(ところ)月明らかなること多(すぐ)れり〕という絶句がある...
永井荷風 「向嶋」
...天界から加勢に来た亢金竜(こうきんりょう)がその鉄のごとき角をもって満身の力をこめ...
中島敦 「悟浄歎異」
...金竜に角を引抜かせたのである...
中島敦 「悟浄歎異」
...で、九時頃、生駒・山野・サトウ・斎藤と横尾も共に、築地金竜へ行き、梅島昇の気焔をきく...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ハネて、築地金竜へ、ビクター岡の招きで、京極鋭五と行き、牛肉食った...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...今度は私は東京の浅草の金竜館へと出演した...
正岡容 「わが寄席青春録」
...また圓馬一家との確執が金竜館出演時代...
正岡容 「わが寄席青春録」
...かつての大阪楽天地や金竜館でのアトラクションを思えば...
正岡容 「わが寄席青春録」
...その他支那で亢宿(こうしゅく)を亢金竜と呼ぶなど...
南方熊楠 「十二支考」
...金竜山浅草寺の五重の塔なる九輪を打ち曲げ散じて...
武者金吉 「地震なまず」
...其翌登金竜寺...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...なきがらは城西(じょうせい)の金竜寺(きんりゅうじ)にほうむられた...
山本周五郎 「日本婦道記」
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