...金吾という老人はこの地方きっての精農家で...
三好十郎 「樹氷」
...去年の夏? なぜ泣いたの?金吾 へ?敦子 春子さんや春子さんのお父様とはじめてナニした馬車の中でよ...
三好十郎 「樹氷」
...金吾お前も嫁もらえと...
三好十郎 「樹氷」
...金吾 うん?お豊 いえさ...
三好十郎 「樹氷」
...尾の無いキツネにもなりますがな!金吾 ……(なにか胸をつかれて返事が出来ず...
三好十郎 「樹氷」
...いやあ、金吾にとっちゃ、そうは言っても、雨が降っても風が吹いても思うのは春子さまのことで、年中、辛いことだったでやしょうが、しかし金吾という男は、胸の中がどんなに苦しくても、そのために身をもち崩したりするような奴じゃなかった...
三好十郎 「樹氷」
...さっきからお前が言ってたホントの父親ではないと言うわけか? 金吾君...
三好十郎 「樹氷」
...とすれば――いよいよ釘勘の身こそあぶない次第で、金吾は、「あっ、いっぱい食わされたな!」と気づいて、にわかに頻りとその抜け口を探しだし初めたが、勝手を知らぬ上の暗中摸索、まるで、壺(つぼ)に這入って漆(うるし)をなでているようなものに過ぎない...
吉川英治 「江戸三国志」
...金吾の舌には毒のようにほろ苦く...
吉川英治 「江戸三国志」
...「金吾と手を切って...
吉川英治 「江戸三国志」
...金吾はその帯を疑うよりも自分の心を疑って来ました...
吉川英治 「江戸三国志」
...相良金吾をばらす方に廻っている秦野屋(はたのや)の九兵衛などにも悪くはねえか」「なるほど...
吉川英治 「江戸三国志」
...――金吾はおぼえず杖に仕込んである了戒をにぎりしめてそう思う...
吉川英治 「江戸三国志」
...暫く行くと振顧(ふりかえ)って、「金吾様、あれに辻堂が見えましょう――あの松の木が二、三本見える下の藪(やぶ)に」「うム」「そこにお粂が待っているはずです...
吉川英治 「江戸三国志」
...金吾は一途(ず)です...
吉川英治 「江戸三国志」
...金吾を振顧(ふりかえ)って...
吉川英治 「江戸三国志」
...金吾はきびすを巡らして前の所へ戻って来ましたが...
吉川英治 「江戸三国志」
...「あっ……早い」と注意をしたのは金吾です...
吉川英治 「江戸三国志」
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