...不届千万な!」「おそれいります!」「ただおそれいっておったのではわからん! 竜胆寺どのはまだおみえにならぬのか? 竜胆寺の小金吾どのは?」かみつくような声でした...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...いつぞや小金吾をきりころしたあの表座敷から中廊下へうつろうというしきいぎわには...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...金吾 へい、どうか……春子 そいから、これは私の親戚で、大学に行って、いるような、いないような敏行君...
三好十郎 「樹氷」
...金吾 困るよ、そんな――お豊 だって、そうなんでしょ?金吾 なにが?お豊 春子さんのためなんでしょうが?金吾 だから、なにがよ?お豊 あんたがおかみさん貰わねえのがよ? ……(返事なし...
三好十郎 「樹氷」
...金吾 そうでやすか...
三好十郎 「樹氷」
...そのお金と金吾さんの金を合せて...
三好十郎 「樹氷」
...金吾 すまねえ、お豊さん! どうも、こんなにお前に心配かけて、俺あ何と言っていいだか――この通りだ...
三好十郎 「樹氷」
...なんという内だね?金吾 黒田さんという内でやすけど――?魚屋 黒田? 黒田なんて内は無かったなあ...
三好十郎 「樹氷」
...金吾さんはしかたなくその金を敏行さまに渡してしまいなすったそうでございます...
三好十郎 「樹氷」
...金吾 (これも、今はもう落ちつき、寂しい句調ながら暗くはない)そうでやす敦子さま、ハハ...
三好十郎 「樹氷」
...金吾老人は終戦の次ぎの年の秋ごろ二三日風邪をひいて寝ているうちに...
三好十郎 「樹氷」
...相良金吾は、ひそかに、田舎侍(いなかざむらい)を装った菅笠(すげがさ)とわらじばきで、面(めん)が手に戻らなければ、せめて、万太郎に取って大事な「ばてれん口書(くちがき)」の一帖だけでも取り返そうと、浅草の四ツ辻に立ちました...
吉川英治 「江戸三国志」
...材木のかげや竹蔵の八方から、仆れたと見た自分の上へ、ワッと被(かぶ)さッてきた真っ黒な人数を、金吾は、必然に斬ってハネ上がりました...
吉川英治 「江戸三国志」
...金吾を青二才あつかいに睥睨(へいげい)している口吻(こうふん)です...
吉川英治 「江戸三国志」
...金吾の体が意外なよろけ方をしたので...
吉川英治 「江戸三国志」
...金吾から果し合いを言い込む場合には...
吉川英治 「江戸三国志」
...彼や金吾が高麗村を出る際...
吉川英治 「江戸三国志」
...金吾は、それ以上に進み得ず、望楼の下に身を屈(かが)めて、ひたすら事なきことを祈っておりましたが、この深夜に、将軍家自身が望楼の上に万太郎を誘って行くなどという行動は、何としても腑に落ちません...
吉川英治 「江戸三国志」
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