...さうして作家が自分にとつて有益であるかないかの一點からのみ批評の價値を量るのは間違つてゐると思つた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...これを量るをえざるなり」女王はこの美文を讃美したが...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...人に恥(は)ぢ神には恥ぢず初詣(はつもうで)神は唯臠(みそなわ)すのみ初詣推し量る神慮かしこし初詣十二月七日 偶成...
高浜虚子 「五百五十句」
...天国の神秘は量ることが出来ませんて...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...視線まなざしから人間の秘めたる考えを推し量ることが出来るという...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...表面というものの厚さを量ることは出来ない相談だからである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...『みじめなる敗北者ども!』(訳者注 ゴール人らにローマ撤退の代わりとして支払う黄金を量る秤が不正なものであることを...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...然るに近年に至り、色々種々に変遷し、或は社会党の如き者を現出し、或は虚無党の如き者を現出し、又国会ある国は、早晩も君主統御の権を削弱し、無智無学議員の多数に、国政の得失を任ぜんことを主張し、不得止(やむをえず)して、之を放任したるの国は、今日如何ともする事不能、内閣宰相は、何時議院の為め、進退せらるるか、自ら量る事不能、自然に、事に任すの力を弱くするに至れり、是らの理由あるが為めに、識見ある学者政治家は、皆な此弊を救護せんと汲々たり...
蜷川新 「天皇」
...白土やセメントを量る役に廻れば...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...無頼漢共を量る時には...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...積もりし憂さは量るも哀れや...
一葉 「暗夜」
...いずれも等しく人間には推し量ることの出来ない幸福のために呼び出されるのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...その業を我が怒りの分銅をもて量る)こゝが好きなの!」二人は沈默に歸つた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...お前は期待を量る器だ――一つの生命が他の生命の方へ氣短かに自分を注がうとしてそれを何度一ぱいにさせたことか...
堀辰雄 「詩集「窓」」
...ところでアリストテレスは更に次の如く云つてゐる、「今τ※ν※νが時間を、それが前後を含む限りに於て、量る...
三木清 「歴史哲學」
...米麦などの桝で量るもののことである...
柳田國男 「食料名彙」
...ところでその功績を何によって量るかという段になると...
和辻哲郎 「非名誉教授の弁」
...機械でものを量るような客観的標準を立てた...
和辻哲郎 「非名誉教授の弁」
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