...山や野原にはよく「野菊」が咲いている...
...今年も秋の風物詩である「野菊摘み」を楽しみにしている...
...彼女は野菊を愛でる心優しい人だ...
...この地方では収穫後に「野菊酒」を作る風習がある...
...「野菊は~」という俳句を思いつくことが出来ない...
...野菊がよろよろと咲いている...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...自分でも思う位」「民さんはそんなに野菊が好き……道理でどうやら民さんは野菊のような人だ」民子は分けてやった半分の野菊を顔に押しあてて嬉しがった...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...民子の墓の周囲には野菊が一面に植えられた...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...苅萱(かるかや)と野菊の配合(あしらひ)位に軽く思つて...
薄田泣菫 「茶話」
...……“Natural nonsense”雑草のたたかひ――荒地野菊のたくましさポピーの弱さ五月廿一日晴...
種田山頭火 「其中日記」
...野菊を摘みあつめて頸環をこしらえて来て...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...野菊の葉を見て見給え...
中里介山 「大菩薩峠」
...野菊めいた白い花が...
中谷宇吉郎 「千年の時差」
...汽車の中で森成(もりなり)さんが枕元(まくらもと)の信玄袋(しんげんぶくろ)の口に挿(さ)し込んでくれた大きな野菊の枝は...
夏目漱石 「思い出す事など」
...駕籠舁(かごかき)の頻りに駕籠をすすむるを耳にもかけず「山路の菊野菊ともまた違ひけり」と吟じつつ行けばどつさりと山駕籠おろす野菊かな石原に痩せて倒るゝ野菊かななどおのずから口に浮みてはや二子山鼻先に近し...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...その時もやっぱり彼女は野菊の白い花越しに技師ばっかりを見つめ...
「赤い貨車」
...白い野菊の花だの...
宮本百合子 「草の根元」
...きれいな薄紫の野菊や...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...宿題は「園中秋草花盛開」で、蘭軒は五絶の体を以て、紫苑、秋海棠、児(こうじ)、鴨跖草(あふせきさう)、玉簪花(ぎよくさんくわ)、地楡(ちゆ)、沙参(さじん)、野菊(やきく)、秋葵(しうき)の諸花を詠じた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...古釣瓶(つるべ)へ薄(すすき)と野菊の投げいれ...
山本笑月 「明治世相百話」
...下を眺めると雛罌粟(ひなげし)や撫子(なでしこ)や野菊や矢車草の花の中には青い腰掛(バンク)が二つ置かれて居る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...野菊の一枝も、待っておるぞ」謙信は、踵(きびす)を回(かえ)すと、またひとりで、山の上の本陣――陣場平とよぶわずかな平地へ向って、ぶらぶらと登って行った...
吉川英治 「上杉謙信」
...菊池野菊、八木錠一、鈴木菱花の徒と來ると一滴も口にすることが出來ないのだ...
若山牧水 「樹木とその葉」
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