...山や野原にはよく「野菊」が咲いている...
...今年も秋の風物詩である「野菊摘み」を楽しみにしている...
...彼女は野菊を愛でる心優しい人だ...
...この地方では収穫後に「野菊酒」を作る風習がある...
...「野菊は~」という俳句を思いつくことが出来ない...
...どう見ても野菊の風だった...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...民さんは野菊の中へ葬られたのだ...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...一むれの野菊の花は提燈のわきで震えていた...
太宰治 「火の鳥」
...老婆は裏の藪から野菊や紫苑(しおん)などを一束折って来た...
田中貢太郎 「地獄の使」
...東京の井師五十歳祝賀句会へ打電――アキゾラハルカニウレシガルサントウカ野菊...
種田山頭火 「其中日記」
...野菊を床に、龍膽を机に飾る、これだけでも今日の私は幸福だ...
種田山頭火 「其中日記」
...野菊や山菊など一束にしたのを持って...
田山花袋 「田舎教師」
...野菊は青く、薔薇(ばら)はまっかに、野菊は青く、ほんにかわいい私の児...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...赤蜻とびめぐり野菊の花さかりとなる...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...兎(と)も角(かく)ものがれ住むべく野菊かなの詠がある...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...野菊や赤い実のついた木の枝を土産(みやげ)にして...
林芙美子 「泣虫小僧」
...芒や野菊が乱れている辺りに落ち葉を散らす...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...茅野菊子の昔乍らの姿を見たが...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...その時もやっぱり彼女は野菊の白い花越しに技師ばっかりを見つめ...
「赤い貨車」
...野生の野菊の純白な花...
宮本百合子 「田舎風なヒューモレスク」
...それから野菊の咲く砂山を越えて行く...
柳田国男 「雪国の春」
...山面を遠くから雲のやうに白く棚曳き降りて來た獨活(うど)の花の大群生が、湖面にまで雪崩れ込んでゐる裾を、黄白の野菊や萩、肉色の虎杖(いたどり)の花、女郎花と、それに混じた淡紫の一群の花の、うるひ、薊(あざみ)、龍膽、とりかぶと、みやまおだまき、しきんからまつ、――道はだんだん丈なす花のトンネルに變つて來る...
横光利一 「榛名」
...百合・石竹・薔薇・野菊・その他さまざまの色や匂の草花が植えてあった...
和辻哲郎 「鎖国」
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