...わたしの小屋は村の人たちのすんでいるところから四百メートルほど山の方にはなれていて、まわりに一けんも家はなく、林や野はらや、少しばかりの畑などがあるだけで、雪がつもるとどちらを見てもまっしろな雪ばかりになり、人っこひとり見えない...
高村光太郎 「山の雪」
...野はらをひろく平らにうずめた雪にも...
高村光太郎 「山の雪」
...風の音はまるで海の大波のように小屋の屋根の上をのりこして向うの野はらにぶつかる...
高村光太郎 「山の雪」
...広(ふろ)い野はらに火三昧(ひざんまい)して遊びふけっていたずおん...
太宰治 「雀こ」
...野はら、暗くなり、寒くなったずおん...
太宰治 「雀こ」
...「あやしのをとこ野はらにてかばねを見て心をおこす事」...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...もうガラスのマントをひらひらさせ大よろこびで髪(かみ)をぱちゃぱちゃやりながら野はらを飛(と)んであるきながら春が来た...
宮沢賢治 「イーハトーボ農学校の春」
...飛(と)んだってどこへ行ったって野はらはお日さんのひかりでいっぱいですよ...
宮沢賢治 「おきなぐさ」
...野はらはへんにさびしくなり...
宮沢賢治 「かしはばやしの夜」
...野はらには小さく切つた影法師がばら播(ま)きですね...
宮沢賢治 「かしはばやしの夜」
...野はらはへんにさびしくなり...
宮沢賢治 「かしわばやしの夜」
...野はらには小さく切った影法師(かげぼうし)がばら播(ま)きですね...
宮沢賢治 「かしわばやしの夜」
...野はらは雪のあかりだか...
宮沢賢治 「烏の北斗七星」
...野はらは雪のあかりだか...
宮沢賢治 「烏の北斗七星」
...遠くの遠くの野はらの方から何とも云えない奇体ないい音が風に吹(ふ)き飛ばされて聞えて来るんだ...
宮沢賢治 「黄いろのトマト」
...「ぎんがぎがのすすぎの底(そご)の日暮(ひぐ)れかだ苔(こげ)の野はらを蟻(あり)こも行がず...
宮沢賢治 「鹿踊りのはじまり」
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