...6妥協を忌む、孤立を忌む、狷介を忌む...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...静子と縁談の持上つてゐる松原家の三男の狷介(けんすけ)とは小い時からの親友(なかよし)で...
石川啄木 「鳥影」
...狷介なんかも兄貴に絶交して遣らうなんて云つてゐた...
石川啄木 「鳥影」
...從つて何方かといふと狷介(けんかい)な...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...九 椿岳の人物――狷介不羈なる半面椿岳の出身した川越の内田家には如何(いか)なる天才の血が流れていたかは知らぬが...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...二葉亭は本来狷介(けんかい)不覊なる性質として迎合屈従を一要件とする俗吏を甘んじていられないのが当然であって...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...無論実際の舞台に立たせたなら直ぐ持前の詩人的狷介や道学的潔癖が飛出して累をなしたであろうが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...ゆえに教派的の嫌悪文字的の貶評は彼の辞せざるところなりもしこの「狷介奇僻」の著にしてなお同胞を慰むるの具たるを得ば著者は感謝して止まざるなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...孤高狷介(けんかい)...
太宰治 「虚構の春」
...狷介さが殺氣さへおびてみえるのである...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...其の頭腦餘りに窮屈にして狷介なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其の頭脳余りに窮屈にして狷介なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...狷介(けんかい)にして善く罵(ののし)り...
中島敦 「斗南先生」
...俺は父によく似た狷介(けんかい)な容貌を持っている...
久生十蘭 「湖畔」
...まもなく依然たる狷介な面持にかえると...
久生十蘭 「魔都」
...狷介(けんかい)な人物だといふことであつた...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...世にいふ一種の狷介不覊なるものが...
吉川英治 「折々の記」
...師のそういう狷介(けんかい)なところには...
吉川英治 「剣の四君子」
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