...怪塔王が特別に教えこんであるなかなか重宝な運転手です...
海野十三 「怪塔王」
...筆など一寸見当らない場合には重宝なもので御座らうて...
薄田泣菫 「茶話」
...こんな重宝な道具は無かつた...
薄田泣菫 「茶話」
...さらに行くと右手のブリスターズ丘(ヒル)のうえにかつてカミングス氏の奴隷であった「重宝なネグロ」であるブリスター・フリーマンが住んでいた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...用を頼めばどんなことでも厭(いや)な顔をせずに足してくれて重宝なのと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...大約二万のアイヌ語を知る重宝なもの」といわれ...
知里真志保 「アイヌ語学」
...* 読者は昔我が国で和魂漢才説という重宝な思想のあったことを知っているだろう...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...男って重宝なもので...
豊島与志雄 「白日夢」
...然し一目に幾万巻の古書を眺め渡して同じ本にても板のよきもの悪しきものいろ/\と見較べる便利ありて買手には甚重宝なり...
永井荷風 「古本評判記」
...あんな重宝な本はない...
中谷宇吉郎 「詩人への註文」
...それには前にも書いたように雪のコンクリートという極めて重宝なものがある...
中谷宇吉郎 「雪の十勝」
...「そんな重宝な工夫があるものかね...
夏目漱石 「行人」
...時計の役を欠かさず勤めた重宝な猿松だ...
南方熊楠 「十二支考」
...蒙昧(もうまい)の民がいかに斧を重宝な物とし...
南方熊楠 「十二支考」
...(a)記憶というものはすばらしく重宝な道具である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...例の「高天原に……」という重宝な文句で片づけてしまっているのである...
柳田国男 「故郷七十年」
...それに貴様はこの重宝な宝物を無理に俺から取り上げて...
夢野久作 「白髪小僧」
...餅は今回の旅行(りよこう)に就ては実(じつ)に重宝なりき...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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