...何より鋭敏な感覚と巧妙なるアレンジメントの才能こそ最も重宝なものであろう...
伊丹万作 「映画と音楽」
...怪塔王が特別に教えこんであるなかなか重宝な運転手です...
海野十三 「怪塔王」
...自分の欲することを行なうための口実として用いるにはもっとも重宝なもので...
丘浅次郎 「戦争と平和」
...砂漠の船という異名をさえ付けられた重宝な獣で...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...そのうえ電信や電話などの重宝なものができた...
丘浅次郎 「民族の発展と理科」
...筆など一寸見当らない場合には重宝なもので御座らうて...
薄田泣菫 「茶話」
...こんな重宝な道具は無かつた...
薄田泣菫 「茶話」
...さらに行くと右手のブリスターズ丘(ヒル)のうえにかつてカミングス氏の奴隷であった「重宝なネグロ」であるブリスター・フリーマンが住んでいた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...次に本物を聞くための準備をするには非常に重宝なものであるとは気がついたが...
寺田寅彦 「蓄音機」
...……女てものは重宝なもんだからね...
徳田秋声 「新世帯」
...男って重宝なもので...
豊島与志雄 「白日夢」
...何て重宝なもんだろう...
トルストイ Tolstoi 菊池寛訳 「イワンの馬鹿」
...「そんな重宝な工夫があるものかね...
夏目漱石 「行人」
...まことに重宝な式であります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...前に挙(あ)げた進化論と云う三字の言葉だけでも大変重宝なものであります...
夏目漱石 「中味と形式」
...自由自在に女にも男にもなれるという重宝な野郎だが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...只無暗にこのような重宝なものを悪魔だと定(さだ)めるわけはあるまい...
夢野久作 「白髪小僧」
...其場合が貴くつて稀(まれ)な機会だといふ代りに黄金といふ重宝な一字で間に合せるのだとおいひでした...
若松賤子 「黄金機会」
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