...女同志は重宝なもので...
石川啄木 「札幌」
...怪塔王が特別に教えこんであるなかなか重宝な運転手です...
海野十三 「怪塔王」
...足をもませたりしていたそうです」「重宝な現場不在証明(アリバイ)ができたものだな」と課長は...
海野十三 「ネオン横丁殺人事件」
...そのうえ電信や電話などの重宝なものができた...
丘浅次郎 「民族の発展と理科」
...こんな重宝な道具は無かつた...
薄田泣菫 「茶話」
...重宝なものである...
太宰治 「服装に就いて」
...あの通り中々重宝な男で小まめに用足しをしてくれるから...
谷崎潤一郎 「細雪」
...大約二万のアイヌ語を知る重宝なもの」といわれ...
知里真志保 「アイヌ語学」
...なんでもちよいちよいかじつてる重宝な伯母さんはひとに鼓をうたせながら自分は太鼓を大革にしていい按排に拍子をあはせる...
中勘助 「銀の匙」
...それには前にも書いたように雪のコンクリートという極めて重宝なものがある...
中谷宇吉郎 「雪の十勝」
...どうも重宝な世の中(なか)になりましたね...
夏目漱石 「それから」
...すぐ涙を流す事の出来る重宝な女であった...
夏目漱石 「道草」
...金銭というものは至極重宝なもので...
夏目漱石 「私の個人主義」
...まことに重宝な部員であった...
野村胡堂 「胡堂百話」
...自由自在に女にも男にもなれるという重宝な野郎だが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これ一の重宝なり...
南方熊楠 「十二支考」
...一方から見れば重宝なありさまに移って行ったのである...
柳田國男 「名字の話」
...其場合が貴くつて稀(まれ)な機会だといふ代りに黄金といふ重宝な一字で間に合せるのだとおいひでした...
若松賤子 「黄金機会」
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