...砂漠の船という異名をさえ付けられた重宝な獣で...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...そのうえ電信や電話などの重宝なものができた...
丘浅次郎 「民族の発展と理科」
...女にとつては重宝な一種の武器である...
薄田泣菫 「茶話」
...重宝な時計である(今日は質入しないでぢつと我慢したが)...
種田山頭火 「其中日記」
...誰も必要な重宝なものだから……...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...なんでもちよいちよいかじつてる重宝な伯母さんはひとに鼓をうたせながら自分は太鼓を大革にしていい按排に拍子をあはせる...
中勘助 「銀の匙」
...前に挙(あ)げた進化論と云う三字の言葉だけでも大変重宝なものであります...
夏目漱石 「中味と形式」
...まことに重宝な文句であります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...不幸にして細君の父と健三との間にはこういう重宝な緩和剤が存在していなかった...
夏目漱石 「道草」
...聞いて見るとよほど重宝なものらしいんですよ...
夏目漱石 「門」
...まことに重宝な部員であった...
野村胡堂 「胡堂百話」
...自由自在に女にも男にもなれるという重宝な野郎だが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...重宝な権助をつかまえといたもんだ...
長谷川時雨 「勝川花菊の一生」
...筆というものは口と同様に重宝なもので...
平林初之輔 「伊豆の国にて」
...そういう重宝なものはまだ発明されていないのは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...どんな型にも合わせて使いこなせる重宝なお道具なのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これが重宝な行李であるのは言うを俟(ま)ちません...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...ここでは重宝な宝物の意味である...
柳宗悦 「蓑のこと」
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