...気取った形容を用いれば...
芥川龍之介 「小杉未醒氏」
...発音は妙に気取った所があるが...
芥川龍之介 「毛利先生」
...むやみに気取った洋装をした非番の下級船員たちが...
有島武郎 「或る女」
...何もウィットマンを気取った訳ではないが...
石川欣一 「比島投降記」
...」随分と気取った物のいいようであるが...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...君みたいな気取った言いかたは...
太宰治 「乞食学生」
...この妙に気取った男である...
太宰治 「十五年間」
...気取った苦悩ですね...
太宰治 「トカトントン」
...勝手に死者を気取ったぼくが未だに...
田中英光 「さようなら」
...気取った犢皮(こうしがわ)の靴を特製の英国靴墨で鏡のように磨きあげるのが好きであった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ブリュジョンが使ってる無謀な新しい気取った危険な隠語にそれを対照すると...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...虚勢を張ったり気取ったりするものではない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いいかげん気取ったしなをして...
中里介山 「大菩薩峠」
...茂太郎の声色(こわいろ)めかした気取った声で...
中里介山 「大菩薩峠」
...客席から見るより面白い」もはや気取った口調は無く...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...不都合にもかれらと同じ気取った...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...275わたしには気取った言草(いいぐさ)は出来ない...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...それが喫茶の会などという気取ったものではないことは断わるまでもないだろう...
山本周五郎 「季節のない街」
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