...何かしら彼は重大な忘れ物をしたような気がしてならぬのである...
石川欣一 「山を思う」
...われわれがこの重大な秘密をぶちあけて...
海野十三 「太平洋魔城」
...死に値するほど重大なるものなり...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...この人生の重大な問題をば...
高神覚昇 「般若心経講義」
...僕たち友人の責任も、だから、重大なんだよ...
太宰治 「惜別」
...そんな重大な役目を他人のために勤めたとは夢にも知らない虻は...
寺田寅彦 「沓掛より」
...併し学問性にとってこの規定程重大なものを見出すことは出来ないであろう...
戸坂潤 「科学方法論」
...自然弁証法に対する不信の重大な原因の一つが茲に横たわる...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...之を確固にし進展させるに重大な寄与をなしている...
戸坂潤 「辞典」
...重大なる問題であります...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...二つの見解の間には可なり重大な撞着があるわけだ...
戸坂潤 「一九三七年を送る日本」
...もっと重大な問題が彼の心に浮んできたらしい様子だった...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...然し彼はそれが何か自分の身の上に重大な関係のあるものであることを直覚した...
豊島与志雄 「少年の死」
...又何か重大なものを嗅ぎつけて來た樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...若旦那殺しよりは遙かに重大な事件です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...『随想録』を解釈する上の重大な鍵の一つであると思う...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そのまま重大な愕(おどろ)きを両方に持つ言葉となっていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...黒吉の心は、この重大な、最も重大な、と思われた問題を解決する前に、彼の眼前に現われた、もっともっと恐ろしい、この世のものとは思えぬ混迷の中に、叩込まれて仕舞ったのだ...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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