...重(かさな)り重り沖から寄せて來ては...
石川啄木 「漂泊」
...重り合つて騷いでゐた...
石川啄木 「不穩」
...大沼なんぞは馬鹿だけれども剛直な奴で、重りがあった...
太宰治 「花吹雪」
...松の綺麗に生えた山が重り合つてゐた...
田山録弥 「百日紅」
...山と山とが重り合つて...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...重り合つて上つて行く大きな帆が...
田山録弥 「路傍の小草」
...病は見る見る重り...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...折り重り畳み重りはてしもなくつづいてるのがみえる...
中勘助 「銀の匙」
...上に重りをのせて放置する...
中谷宇吉郎 「アラスカの氷河」
...重りに引きずられて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ずっしりと持ち重りがするだけで...
久生十蘭 「あなたも私も」
...月重りて後は一入轉ばぬように氣を付けるべし...
福澤諭吉 「養生の心得」
...この茎から地下葉が重りつつ生じている...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...深く重りあった黄色い秋の木の葉のむこうに...
宮本百合子 「「鎌と鎚」工場の文学研究会」
...脱いだ素袷で持ち重りのする寺箱と大胴巻をグルグル巻きに包んでこれを左わきに抱えこんでいる...
三好十郎 「斬られの仙太」
...脱いだ素袷で持ち重りのする寺箱と大胴巻をグルグル巻きに包んでこれを左わきに抱えこんでいる...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...いつも性慾的な昂奮と発作とが頭に重りかかって...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...車前草おい重りたる細径(こみち)を下りゆきて...
森鴎外 「みちの記」
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