...大きな頭を重そうに動かしながら...
芥川龍之介 「偸盗」
...円髷(まるまげ)も重そうに首垂(うなだ)れて...
泉鏡花 「婦系図」
...由次は鋤簾は重そうに投げ込み...
犬田卯 「米」
...重そうに頸(くび)をふり...
梅崎春生 「黄色い日日」
...真先にいる男が重そうに抱えているのは達也だった...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「美人鷹匠」
...重そうに顔をもち上げた...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...「なにをそんなにびっくりなさいますの」女の顔は左に傾いて細かい数多(たくさん)ある頭の毛が重そうに見えた...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...空家と思ったのも無理はありません」「どうもすみません」「なに好いのですよ」女はその前へ坐って白い顔を重そうにした...
田中貢太郎 「指環」
...小心な(からす)が重そうに羽ばたきをして...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...また奥の洞窟の方へ取って返して一包の袋を重そうに提げて来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...さも重そうにしていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...二カ月以上もかかってまだ読み切れない経済学の独逸書(ドイツしょ)を重そうに畳の上に置いた...
夏目漱石 「明暗」
...重そうに立ち昇って来るその煙は...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...ときおり御用聞きがその家のところまで自転車を重そうに押(お)し上げてくるらしい音が私のところまで聞えて来た...
堀辰雄 「美しい村」
...いきな模様の裾長い着物に好きでかつら下地にばかり結って居た様子はそのお白粉気のないすき通るほどの白さと重そうに好い髪とで店の若いものがせめてとなりの娘だったら附文位はされようものと云ったほどの...
宮本百合子 「お女郎蜘蛛」
...主人が重そうにして家まで担(かつ)いで来る...
柳田国男 「年中行事覚書」
...黒髪を重そうにして...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...信長が名づけたところのその「きんか頭」を重そうに上げていた...
吉川英治 「新書太閤記」
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