...自分に向い合っている醜怪なる顔の男に呼びかけた...
海野十三 「断層顔」
...どの場面もいたずらに毒々しく醜怪なばかりで...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...この醜怪な老不具者が真犯人だったとすれば...
江戸川乱歩 「悪霊」
...相貌醜怪見るもの畏れて石に化す...
高木敏雄 「比較神話学」
...見るも醜怪な姿をしている事もある...
高村光太郎 「触覚の世界」
...一向に感じないみたいにニタニタと醜怪に笑って...
太宰治 「鉄面皮」
...彼等が死骸其者を売買する醜怪な悪鬼どもであったとしても...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...クアジモドまがいの醜怪な容貌へもってきて...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...その醜怪の原因や説明や弁明を表面の生のかなたにさがし求めんとするがようであった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...左肩下りの醜怪な佝僂(せむし)の恰好になつて了つたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あっしじゃありません」又六は醜怪(しゅうかい)な顔を挙げて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この醜怪な淫獸(いんじう)と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...食用蛙の醜怪を思ひ出させる位のものであらう...
萩原朔太郎 「詩の翻訳について」
...醜怪な賤民たちにすぎなかった...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...其状貌(じょうぼう)の醜怪(しゅうかい)なるに九助大いに怖れを為し...
柳田国男 「山の人生」
...そうしてその醜怪な内容をドン底までも曝露さして冷やかに観察するに在り……という芸術慾のドン詰まりと...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...狂気の如く醜怪な五芒星ないしは五陵の配置...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...なんとも見られぬ醜怪な容貌で...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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