...自分に向い合っている醜怪なる顔の男に呼びかけた...
海野十三 「断層顔」
...醜怪(しゅうかい)な物すごい形相が...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...対比的に際立(きわだ)つ醜怪もさることながら...
高見順 「如何なる星の下に」
...酔っても醜怪を極めたり...
太宰治 「正義と微笑」
...同臭相寄るという醜怪な図に過ぎなかったのかも知れない...
太宰治 「父」
...こんな醜怪なからだになって...
太宰治 「皮膚と心」
...彼等が死骸其者を売買する醜怪な悪鬼どもであったとしても...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...醜怪なる多數黨派の毒泉に涜がされて其の良心を喪ひ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...これが廃仏棄釈の運動にまで発展して、経文を川に流したり、仏像を破棄したり、良いものも悪いものも、醜怪な偶像も、立派な芸術品も、何の鑑別もなく、砕かれ、焼かれ、流され棄てられてしまったのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...自分の醜怪な顔の方が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...左肩下りの醜怪な佝僂(せむし)の恰好になつて了つたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...左肩下がりの醜怪な猫背の恰好になってしまったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...六十歳の醜怪な夫に手を取られた三十二歳の美しい夫人は...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...何かいやな醜怪な事件が...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...折しも夏の入日に当時は未だ未だ醜怪に打壊されてはゐなかつた花街一方の丘陵をガラス窓をかがやかせて省線電車の疾駆して行く光景を見て...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...醜怪な見ものであった...
宮本百合子 「高台寺」
...其状貌(じょうぼう)の醜怪(しゅうかい)なるに九助大いに怖れを為し...
柳田国男 「山の人生」
...この呪われた醜怪無残な彼の顔が写ると...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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