...善心の醇熟に先だつ安價なる告白を愼んで...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...これとして醇粋(じゅんすい)な物とは云えないが...
田中貢太郎 「『黒影集』の序詞」
...甘美なる芳醇我はもたらさむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...天を仰ぎて芳醇を地に傾けて祈り乞ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...亦交際を醇潔にし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...今日誰か能く多少の指摘を免かれ得るものありとするぞ彼は大疵あれども亦大醇あり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...何をか彼れの大醇と謂ふや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...森氏は完成したる美を崇び醇化したる江戸時代の支那學に精通し...
永井荷風 「佛蘭西人の觀たる鴎外先生」
...あの痴愚の醇化はもうわたしの心には興ざめている...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...自分がそういう醇厚なこころのうちにおかれてあるということについて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...しかもつつましい醇朴な生活だらう! 大きな食卓の上の...
三好達治 「測量船拾遺」
...鵜川子醇、通称は純二、茶山の旧相識である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「読書万巻一要醇...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...里恵にして期の如く醇を旗山の家に託したとすると...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...技巧が達者でないだけかえって醇朴(じゅんぼく)である...
柳宗悦 「全羅紀行」
...君の性情は醇粹の極で...
横瀬夜雨 「花守」
...厚朴醇美の貴格ある整正...
横光利一 「詩集『花電車』序」
...同じ生の力を張り詰めて動くばかりだ!若し醇粋な人性(じんせい)を保留して居る彼等に...
與謝野寛 「南洋館」
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