...醇々と国策問題を述べだしたのであった...
海野十三 「十八時の音楽浴」
... 310衆に優れる席順とまた食膳と芳醇を受くるや? 衆は何故に神の如くに崇むるや?更に我らはクサントス...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...天を仰ぎて芳醇を地に傾けて祈り乞ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...松陰はもとより醇乎(じゅんこ)として醇なる志士の典型...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...他の一面に於ては爛漫たる大醇と...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...ヴェルハアレンを感奮せしめたる生血(なまち)滴(したた)る羊の美肉(びにく)と芳醇(ほうじゅん)の葡萄酒(ぶどうしゅ)と逞(たくま)しき婦女の画(え)も何かはせん...
永井荷風 「江戸芸術論」
...君は少しも顧慮(こりょ)する気色(けしき)も見えず醇々(じゅんじゅん)として頭の悪い事を説かれた...
夏目漱石 「長谷川君と余」
...サヴェスチカヤ湾………おゝコモールスカヤ市………おゝバム鉄道………その名を聞くたびに身内をめぐる新鮮な身震いを感じウスリの少女らが頭に巻くハネガヤの花のような芳醇さを疲れた胸に吹き込むそれらの名前は数万の...
槇村浩 「ダッタン海峡」
...(二月十五日)元義の歌は醇乎(じゅんこ)たる万葉調なり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...博士の胸に抱かれてゐた至醇の藝術とは相容れざること氷と炭との如くであつた...
正宗白鳥 「昔の西片町の人」
...どこか靭さをまして豊醇です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...茶山は此月に鵜川子醇(しじゆん)等を伴つて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...蘭軒の門人に服部良醇がゐるが...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...山陽の子は三男復(ふく)と此醇とが人と成つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...其弟醇が児玉氏にかよひ始めた日を...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...又林の中に分入(わけい)つて淡紅(たんこう)の大理石を畳んだ仏蘭西(フランス)建築の最も醇化されたトリアノンの柱廊に倚(よ)り掛り...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...決闘の負傷に由(よつ)て絶入(たへい)る迄の昂張(かうちやう)した最後の一幕の長台詞(ながぜりふ)を斯(か)くまで醇化して森厳(しんげん)の気に満ち...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...もっと醇美(じゅんび)なものでなくてはならない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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