...二葉亭のは根本から欧文に醇化(じゅんか)され...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...日光の芳醇なしたたりを波々と掬ひ取らうとするこの花の姿には...
薄田泣菫 「独楽園」
... 470之に醇酒の千「メトラ」ユウネーオスは贈り來ぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...其白璧の醇美は如何であろう...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...松陰はもとより醇乎(じゅんこ)として醇なる志士の典型...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...夫が万葉の直観的豊醇であったり...
戸坂潤 「日本の民衆と「日本的なるもの」」
...豊富なザクースカを味い爽醇なウォートカに酔った...
豊島与志雄 「秦の出発」
...松山画伯里見醇とプランタン酒亭に至る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...(二月十五日)元義の歌は醇乎(じゅんこ)たる万葉調なり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...芳醇な高い気品をこめた香気を私どものあたまに沁み込ませるのであった...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...「読書万巻一要醇...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...土地の醇朴(じゅんぼく)な陶工たちが金銭で恩を売る買手の甘言(かんげん)に...
柳宗悦 「小鹿田窯への懸念」
...透谷の如きは胸中一点の邪気なき醇粋なる可憐児なりきと曰つて可なり...
山路愛山 「透谷全集を読む」
...お延のもつ豊醇(ほうじゅん)な年増美は...
吉川英治 「剣難女難」
...もちろんフタの隙からこぼれ出た少しの酒が男の膝や地へ沁みこんで芳醇な香をふんだんに放ったのはいうまでもない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...平和で醇朴(じゅんぼく)で...
吉川英治 「宮本武蔵」
...もっと醇美(じゅんび)なものでなくてはならない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...かつて初めて向陵の人となり今村先生に醇々として飲酒の戒を聞いたその夜...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??