...その人の生活に十分の醇化(じゅんか)を経ていないで...
有島武郎 「想片」
...この衝動の醇化(じゅんか)された表現が芸術だといった...
有島武郎 「想片」
...二葉亭のは根本から欧文に醇化(じゅんか)され...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...強烈にして芳醇(ほうじゅん)なる蒸発性物質が名探偵の鼻口を刺戟したらしく...
海野十三 「奇賊は支払う」
...美的價値の最も醇粹なるもの...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...芳醇の溢るゝ盃(はい)を傾けて叫びし聲はいづこぞや?汝ら曰へり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...それに含んでる醇良(じゅんりょう)な汁(しる)を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...醇乎(じゅんこ)たる思索の...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...吾人の性情を瞬刻に陶冶(とうや)して醇乎(じゅんこ)として醇なる詩境に入らしむるのは自然である...
夏目漱石 「草枕」
...豊醇に熟(う)れきった身体のこなしが...
火野葦平 「花と龍」
...何ともいい難い芳醇(ほうじゅん)さと甘さとを持った液体が...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...やさしさにしても芳醇さにしても流露感についても...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...低い山畑に揉みついたように熟れている柑橘類の烈しい芳醇な匂いに沁みた新しい空気や...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...蘭軒の門人に服部良醇がゐるが...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...同じ生の力を張り詰めて動くばかりだ!若し醇粋な人性(じんせい)を保留して居る彼等に...
與謝野寛 「南洋館」
...醇朴(じゅんぼく)と真面目だけである...
吉川英治 「三国志」
...もっと醇美(じゅんび)なものでなくてはならない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...それによって教会の統治が強化されると共にまた戦闘的性格そのものも醇化した形に展開せざるを得なかった...
和辻哲郎 「鎖国」
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