...その人の生活に十分の醇化(じゅんか)を経ていないで...
有島武郎 「想片」
...感情の醇正を妨げるものゝ...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...二葉亭のは根本から欧文に醇化(じゅんか)され...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...灘の生一本は何ともいへない醇酒だつた...
種田山頭火 「其中日記」
...若き給仕は芳醇を溢るゝまでに瓶滿たし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...他の一面に於ては爛漫たる大醇と...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...それに含んでる醇良(じゅんりょう)な汁(しる)を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...大地の表皮を破って生命の芳醇(ほうじゅん)な気が通り過ぎていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...幾度となく之を修繕しつつ使用していたような醇朴な風習が今は既に蕩然として後を断ったのも此の一事によって推知せられる...
永井荷風 「巷の声」
...この果物の豊醇(ほうじゆん)な味覚は...
林芙美子 「浮雲」
...』『余り醇いわ、兄さんは...
広津柳浪 「昇降場」
...あの痴愚の醇化はもうわたしの心には興ざめている...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...後の三樹三郎醇(みきさぶらうじゆん)である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...醇二十二歳の時であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...透谷の如きは胸中一点の邪気なき醇粋なる可憐児なりきと曰つて可なり...
山路愛山 「透谷全集を読む」
...醇朴(じゅんぼく)と真面目だけである...
吉川英治 「三国志」
...南国の芳醇(ほうじゅん)は紅酒...
吉川英治 「三国志」
...すなわちギリシア仏教的様式の醇化と認めらるるものと推古様式のギリシア化と認めらるるものとのいずれもが止揚せられて...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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