...六 漣山人巌谷(いわや)の伯父さんといったらドンナ山の中の児供(こども)でも知ってるが...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...即ち尾崎紅葉は、「侠黒児」を書き、巌谷小波は、「黄金丸」を発表し、川上眉山は、「宝の山」を、土田翠山は、「小英雄」を、与謝野鉄幹は、「小刺客」を書き、黒岩涙香に依って、「巌窟王」「噫(ああ)無情」が翻訳されたのであった...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...この人生れてより下二番町(しもにばんちょう)に住み巌谷小波(いわやさざなみ)先生の門人とは近隣の誼(よしみ)にて自然と相識(あいし)れるが中(うち)にも取りわけ羅臥雲(らがうん)とて清人(しんじん)にて日本の文章俳句をよくするものと親しかりければ互に往来する中われもまた羅君と語を交(まじえ)るやうになりぬ...
永井荷風 「書かでもの記」
...巌谷小波先生は館主大橋新太郎とは友人の関係もあつたし三十年間も編輯局に居られたにも係らずお伽噺の全集か何かを他の本屋から出版された時訴へられて莫大の損害を蒙つた事があります...
永井壮吉 「出版屋惣まくり」
...午後巌谷四緑君来訪...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...不在中巌谷冬生来訪...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...巌谷三一始て席上にて其の作品を朗読す...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...同館とは殆三十年間交誼のある巌谷小波先生に対してさえ...
永井荷風 「申訳」
...石もまた巌谷翁の貲(し)を捐(す)てて建てられしものなり...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...ホトトギスの発刊が、明治三十年で、子規も若く、虚子も若く、これに対抗する秋声会も、尾崎紅薬、巌谷小波、戸川残花、みんな、生きのいい青年だった...
野村胡堂 「胡堂百話」
...巌谷小波にあてたもので...
野村胡堂 「胡堂百話」
...貫一は巌谷小波(いわやさざなみ)氏だという噂(うわさ)なども高かった...
長谷川時雨 「大橋須磨子」
...故巌谷小波撰で首席にはいったことなどがある...
長谷川伸 「カン」
...巌谷三一がよくなった...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...鈴木の義兄にあたる巌谷氏の恩顧だつた...
牧野信一 「交遊記」
...爽やかな巌谷氏の十二時のかずかずが幻となつて浮び出すのである...
牧野信一 「「三田文学」と巌谷夫人」
...十二時ごろに突然巌谷家を訪れて御無沙汰を詫びて来よう...
牧野信一 「「三田文学」と巌谷夫人」
...巌谷小波と親しくなったのかと思うが...
柳田国男 「故郷七十年」
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