...「ある紳士の家で作ったあるリンゴ酒があまりにも酸っぱいので縁が鉛で覆われている醸造容器の中で蜂蜜の一緒に熱した...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...子供たちは酸っぱいと言って軽蔑し...
青木正児 「九年母」
...なるほど実の酸っぱいのが玉に瑕(きず)である...
青木正児 「九年母」
...初めのうちは酸っぱいが...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...酸っぱい経験を積んだ上で超脱した場合には...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...誰も、ごぞんじ無いのだ、と私は苦しさを胸一つにおさめて、けれども、その事実を知ってしまってからは、なおのこと妹が可哀そうで、いろいろ奇怪な空想も浮んで、私自身、胸がうずくような、甘酸っぱい、それは、いやな切ない思いで、あのような苦しみは、年ごろの女のひとでなければ、わからない、生地獄でございます...
太宰治 「葉桜と魔笛」
...またベンチに腰をおろし酸っぱいように眼をつぶりました...
太宰治 「皮膚と心」
...葡萄は酸っぱいと云うつもりか後世之を酸性・聖書(ヴィネガー・バイブル)と称えて大いに珍重しているが...
辰野隆 「愛書癖」
...取れない葡萄を酸っぱいと称して断念したエソップの狐でしかない...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...しきりに酸っぱいものを欲しがったりしたのは...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...しかし酸っぱい御茶は奉天のあらん限り人畜に祟(たた)るものと覚悟しなければならない...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...その甘酸っぱい流行歌が...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...八五郎の甘酸っぱい顔というものは――何しろ娘の可愛らしさは非凡でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの高慢ちきな親爺が」八五郎は甘酸っぱい顔を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...」酸っぱいものを食べた後のように...
林芙美子 「新版 放浪記」
...その甘酸っぱい感傷は...
火野葦平 「花と龍」
...それを割ると中からソーダ水のような甘酸っぱい水と...
宮原晃一郎 「椰子蟹」
...甘酸っぱい体臭を持った...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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