...こはトツク君を知れるものには頗(すこぶ)る自然なる応酬なるべし...
芥川龍之介 「河童」
...英吉利(イギリス)語を教える報酬(ほうしゅう)は僅かに月額六十円である...
芥川龍之介 「十円札」
...その時その人は愛することによって明かに報酬を得ているからである...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...すゑの譽(ほまれ)の酬(むくひ)えむとせば...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...その心の絵の自然の報酬乃至罰だと思つた...
田山録弥 「心の絵」
...かれ等はさうした酬ひを当然受けなければならないのではないか...
田山録弥 「山間の旅舎」
...もしくは勤労の報酬たる財産をば残滅せんがために用うるの器械をば備うることの願欲と熱望とは必ず烟散霧消するを信ずるなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...饒舌りちらしながら五六杯応酬をして...
豊島与志雄 「別れの辞」
...さきに上巻を見せてもらった報酬をした事である...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...一休和尚の旧蹟酬恩庵(しゅうおんあん)があることの説明を...
中里介山 「大菩薩峠」
...その間の務めは報酬(ほうしゅう)なしに...
新渡戸稲造 「自警録」
...貫祿の違ひでガラツ八の八五郎もその上應酬が出來ません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――少し血が少ないとは思はないか」「さう言へばさうですね」平次と八五郎はこんなことを應酬(おうしう)して居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...汝が五十八年間に積み来った悪業に酬ゆるためには...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...啻(ただ)国恩に報酬(ほうしゅう)する能わずして...
福田英子 「妾の半生涯」
...数万(すまん)の金を盗みし酬(むく)いは忽(たちま)ちここに憂(う)き年月を送る身となりつ...
福田英子 「妾の半生涯」
...」と千鶴子はコーヒーを上げて応酬した...
横光利一 「旅愁」
...弓をもってそれに酬いた...
吉川英治 「三国志」
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