...田舎の料理屋の酌婦と云ふやうなひからびた頬骨の出た顔に...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...ついに酌婦を招いて悪巫山戯(わるふざけ)をする...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...大抵だるまといふ酌婦を置いてあるんだ...
関根金次郎 「本因坊と私」
...殊に牟礼停車場附近でその旅の途中に見た酌婦達の生々とした生活...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...川越でひどい酌婦にかかって...
田山花袋 「田舎教師」
...私が酌婦にでもなっているものと思っているのでしょう」お島はそうも言って笑った...
徳田秋声 「あらくれ」
...困って酌婦でもしていると思ってたでしょう...
徳田秋声 「あらくれ」
...田舎出の酌婦(しゃくふ)に貯蓄債券(ちょちくさいけん)をやろうかなどゝ戯談(じょうだん)を云った...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...寒駅の酌婦は関所破りの博徒に旅費を恵むことを辞さなかった...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...子供とは酌婦(しゃくふ)芸妓(げいしゃ)の類(たぐい)を指(さ)すものだろうと推察した...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...酌婦かなんかとでも思っているのかも知れない...
林芙美子 「新版 放浪記」
...二週間の後彼女はコックのために酌婦に売り飛ばされて...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...千葉県あたりの酌婦でゝもあつたんだらう...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...ワアーといふ唸りを挙げて村里の酌婦茶屋(オブシーン・ホテル)へ突貫すると...
牧野信一 「山男と男装の美女」
...あだっぽい何処か酌婦らしい艶艶した手足が...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...ひまさえ有れば一文銭を廻したりして居る事〕酌婦が来て石松に...
山中貞雄 「森の石松」
...そしてごったく屋……酌婦のいる小料理店……の裏口を廻り歩いて残り物をもらい...
山本周五郎 「お繁」
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