...五の白粉(おしろい)をべっとりつけた酌婦が...
梅崎春生 「狂い凧」
...その家も酌婦が五六人ゐてネ...
関根金次郎 「本因坊と私」
...酌婦来る灯取虫より汚(きたな)きが昭和九年六月十一日 おほさき会...
高浜虚子 「五百句」
...酌婦募集とあるので...
高見順 「いやな感じ」
...殊に牟礼停車場附近でその旅の途中に見た酌婦達の生々とした生活...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...この内娼妓や酌婦は人間の生理的性情に深く食い入った労働力である結果...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...例を青森県から取ると、県下を去っている年頃の女達七千人の内、芸妓は四〇五、娼妓は八五〇、女給は九四八、酌婦一〇二四、女工は一四二七、それから女中が断然多くて二四三二名である...
戸坂潤 「社会時評」
...抱いてくんしょ」酌婦は...
直木三十五 「近藤勇と科学」
...この酌婦の肉体には一種不思議な魅力があつて...
永井荷風 「来訪者」
...その中で秋草が少し咲いている)(二階は三尺障子が閉まっている)店の前に料理人、帳付け、酌婦お吉、お松、その他が立って、道路の向うでしている喧嘩の方を見ている...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...それを目あての出稼ぎの芸者や酌婦が便船のたびに内地からおしよせる...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...多勢の酌婦を侍らせて...
牧野信一 「熱い風」
...ワアーといふ唸りを挙げて村里の酌婦茶屋(オブシーン・ホテル)へ突貫すると...
牧野信一 「山男と男装の美女」
...酌婦かなんかやって暮していたし...
三好十郎 「好日」
...あだっぽい何処か酌婦らしい艶艶した手足が...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...当時の酌婦らもそれら各種の作品を行く先々の宴席に利用したりしたものであった...
柳田国男 「故郷七十年」
...そしてごったく屋……酌婦のいる小料理店……の裏口を廻り歩いて残り物をもらい...
山本周五郎 「お繁」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??