...即刻私の為に手に入れて呉れる...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...貴方(あんた)の位(くれえ)隔てなくして呉れる人(しと)ア無えだもの...
石川啄木 「菊池君」
...旅をして困つてる者へ金を呉れるのが何が好事(ものずき)なものかと思つたが...
石川啄木 「葉書」
...それとも亦くたばつて呉れるか...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...自分の望まない歸京をやめる樣にして呉れるものでもないと思ふ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...吾輩にいろんな物を呉れる例になつてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...かうして着物の心配までして呉れるのだからな...
太宰治 「道化の華」
...自分の畑を他人が耕して呉れるのを...
戸坂潤 「社会時評」
...一同は山田が自分達を代表して弁じて呉れるとして肯定の色に満ち満ちた...
羽志主水 「監獄部屋」
...呉れるのだね...
原民喜 「焔」
...己れの爲に儉約(つましく)して呉れるのだから氣の毒でならない...
樋口一葉 「たけくらべ」
...その先はもう云つて呉れるな……昨夜(ゆふべ)書いたところと重複する...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...せわしい中から丹念に寄こして呉れる便りにも...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...何しろ家主さんは不可抗な事情に到って直して呉れるのですから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...芝居を見にゆくと花簪とか役者の紋を染めた手拭とか半衿(はんえり)などを買って来て呉れるが...
山本周五郎 「柳橋物語」
...勘弁して呉れるだろうな...
山本周五郎 「夕靄の中」
...丁寧に来意を告げて泊めて呉れるやうに依頼した...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...五六日泊めて呉れる様な所はあるまいか...
若山牧水 「青年僧と叡山の老爺」
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