...S大尉さへ自分に好意を持つてゝ呉れるなら...
新井紀一 「怒れる高村軍曹」
...芝草の青々したのが殘りの夢をさまして呉れる...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...おれに何を呉れるちゅうのや」帆村は五十銭玉を掌の上にのせてみせた...
海野十三 「蠅男」
...どうぞ殺して呉れるなとは...
大町桂月 「猫征伐」
...來て見て呉れる人も矢張上方の人で...
田中正造 「亡國に至るを知らざれば之れ即ち亡國の儀に付質問」
...煖炉の傍に請じて呉れる婆さんなどもあった...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...夫はどうして呉れるのか...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...では農民の貧乏はどうして呉れるかと云うだろう...
戸坂潤 「社会時評」
...誰一人己の氣持を分つて呉れる者はない...
中島敦 「山月記」
...両人が夜更けまで連れ立っていたことを証明して呉れる者もあろうから...
久生十蘭 「魔都」
...写真を撮って呉れる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...机上なる信一の写真を指差してトムソンが説明すると女学生等が幼児用のケープその他を編み呉れる由を約束せり...
牧野信一 「サフランの花」
...清親叔父さんだからこそ斯うして親切に面倒見て呉れるんだ...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...許して呉れるか! いつか善蔵氏に話したが...
牧野信一 「余の倅に就いて」
...好きな蜜柑(みかん)を母親が籠に入れて持つて來て呉れると...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...下腹へ口を當てて吸つて呉れるんですが...
正宗白鳥 「素材」
...来て呉れるとすれば断わっておくことがあるのだ」和助は酒には手を出さずにこう云った...
山本周五郎 「追いついた夢」
...見まもっていて呉れると思う...
山本周五郎 「菊屋敷」
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