...これは都人(みやこびと)の顔の好みが...
芥川龍之介 「俊寛」
...少くとも三百万の帝都人は...
海野十三 「空襲葬送曲」
...都人士の口はすでに一と昔も否もっと以前から舶来品の最上等を味わっていた...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...浮薄な都人(みやこびと)からはたちまち田舎ッペイとして...
橘外男 「仁王門」
...こういう生活は少なくとも大多数の日本の都人士には到底了解のできない不思議な生活である...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...奈良朝(ならちょう)の昔にシナ文化の洪水(こうずい)が当時の都人士の生活を浸したころの状態をいろいろに想像してみると...
寺田寅彦 「カメラをさげて」
...根津権現の社地にも古来都人の眺賞した名木が多くある...
永井荷風 「上野」
...至極物分りのいい邯鄲の都人士は直ぐに合點した...
中島敦 「名人傳」
...紛然(ふんぜん)雑然(ざつぜん)糅然(じゅうぜん)としてあたかもコンノート殿下歓迎の当時における都人士狂乱の態度を以(もっ)て脳裏をかけ廻る...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...京都人には習慣になつて居る喰ひ殘りの折を下げて...
羽田亨 「聚樂廻り」
...よしや深山(みやま)がくれでも天眞(てんしん)の花(はな)の色(いろ)は都人(みやこびと)を床(ゆか)しがらする道理(だうり)なれば...
樋口一葉 「經つくゑ」
...などと言つて一般に新聞の論説を読まぬが都人士の風になつて居るのも...
正岡子規 「病牀六尺」
...領主はおおむね都人士の血と趣味とを嗣(つ)いでいたために...
柳田国男 「山の人生」
...それも火酒を頓服するような都人式の急行納涼ならば...
柳田国男 「雪国の春」
...忙しい都人の往来を遮断した...
吉川英治 「大岡越前」
...よほど都人士の目をそばだてさせたことらしい...
吉川英治 「私本太平記」
...そして都人士(とじんし)の風潮は...
吉川英治 「私本太平記」
...都人が遠隔の野性人を見るときに持つ嘲侮(ちょうぶ)を平家の筆者も持っていた...
吉川英治 「随筆 新平家」
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