...今は都て恥かしい樣に一種の遠慮を感じ初めたのである...
有島武郎 「半日」
...後事は都て同君歸朝の日を待たざるべからざるが故に...
永井荷風 「鴎外全集刊行の記」
...徃事茫々都て夢の如し...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...都て我輩の反対する所なり...
福沢諭吉 「女大学評論」
...衣服飲食を調え家の清潔法に注意し又子供を養育する等は都て人生居家の大事...
福沢諭吉 「女大学評論」
...都て非難の点なし...
福沢諭吉 「女大学評論」
...都て不品行の敗徳として賤しむ可き所のものなり...
福沢諭吉 「新女大学」
...都て是等は人間以外の醜物にして...
福沢諭吉 「新女大学」
...勤るも怠るも都て勝手次第にして...
福澤諭吉 「人生の樂事」
...都て事を論じて他より其論を聞くに當り...
福沢諭吉 「帝室論」
...政府の施政も都て規則を重んずるの風と爲る可きは自然の勢にして...
福沢諭吉 「帝室論」
...都て帝室の費用は一種特別のものにして...
福沢諭吉 「帝室論」
...)此處を廻り少し北の面に廻りて(此邊都て岩壁也...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...都て埃の爲に消されて了ツた...
三島霜川 「平民の娘」
...都て不快な衝動(しようどう)を與(あた)へたに抱(かゝ)はらず...
三島霜川 「平民の娘」
...眼前にチラ/\する物の影物の音が都て自分とは遠く隔(へだ)ツてゐるかと思はれる...
三島霜川 「昔の女」
...都て邸町の娘風(むすめふう)で學校に通ツてゐた...
三島霜川 「昔の女」
...石上に坐するに都て土塵なし...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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