...――何と名づけても差支(さしつか)えない...
芥川龍之介 「保吉の手帳から」
...差向(さしむか)ひに居るのである...
泉鏡花 「印度更紗」
...放送と演説ないし講義との間の差異...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「詩とマイクロホン」
...」指差された方角を見ると...
太宰治 「津軽」
...水を差し出す)奥様はお加減がわるくて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「熊」
...二人差向いでお宮にたき立ての暖かい御飯の給侍(きゅうじ)をしてもらって食ぺていると...
近松秋江 「うつり香」
...東京から是非もう一人弁護士を差し向けてほしいという...
徳田秋声 「新世帯」
...彼は左手を差伸して...
豊島与志雄 「電車停留場」
...世間こそ、男こそ、いろいろと、自分に悪いことをしたが、富士春は、五七人の男を代えた外に――(それが、悪いというのかい、それが――男を代えたことが――)自分から捨てた男もあったが、自分が捨てられた男もあったし――(庄吉に、あんなに尽してやったのに、あいつ――)と、思うと、差引勘定をして、少しも、自分が悪いと思えなかった...
直木三十五 「南国太平記」
...駒井の殿様にこれを差上げていただきとうございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...昨夜その圍ひの中で脇差で突つ殺された者があるんで」「フーム...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人差指に大きな指輪をはめて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...その軽重の差にしたがいて...
福沢諭吉 「学問の独立」
...ハナショウブの花は千差万別(せんさばんべつ)...
牧野富太郎 「植物知識」
...将棋を差すんじゃあるめえし...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...それには幾つかの差支えがあった...
柳田国男 「海上の道」
...腰には脇差だけ差した...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...奉行所の前の石豆腐(いしどうふ)(差入(さしい)れ茶屋)で軽い旅支度(たく)をすると共に...
吉川英治 「江戸三国志」
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