...さしたての潮(しお)が澄んでいるから差(さ)し覗(のぞ)くとよく分かった――幼児(おさなご)の拳(こぶし)ほどで...
泉鏡花 「海の使者」
...お望みはかなえて差し上げるであろう――だが...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...みんな十年の知己のように馴々しく手を差し伸べて来るか...
林不忘 「安重根」
...その頬には色が差し...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「ライギット・パズル」
...やがて二人は差向いになった...
徳田秋声 「仮装人物」
...浅井夫婦の前へ差し出したころ...
徳田秋声 「爛」
...わしの方へお手を差しのばされて...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...筆にまかせて千差万様(せんさばんよう)の画(え)を描きしものにして...
永井荷風 「江戸芸術論」
...やはり宗十郎頭巾を冠(かぶ)って杖を持って刀を差している...
中里介山 「大菩薩峠」
...脇差もない代りに...
中里介山 「大菩薩峠」
...そして多くの場合にはこのような偏差は大した問題にはならぬので事が済んでいるのであるが...
中谷宇吉郎 「雪雑記」
...一本差した腰も軽く...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...人差指を鋭く下に曲げて説教壇のすぐ前の場所を示した...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...腰掛の隅に立てかけてある変に細長い箱を指差して...
牧野信一 「R漁場と都の酒場で」
...だが両者の間にそれほどの差違があろうか...
柳宗悦 「工藝の道」
...」真紀子が久慈の胸に薔薇を差そうとしている間...
横光利一 「旅愁」
...脇差(わきざし)を一腰(ひとこし)さし...
吉川英治 「新書太閤記」
...「へい」と飛びだして「差上げますか」「イヤうどんは要らない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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