...約束の席に差支(さしつか)へた時...
薄田泣菫 「茶話」
...御ところに於いてはその日のうちに長沼五郎宗政さまを鎮圧のために御差遣に相成りましたやうで...
太宰治 「右大臣実朝」
...直接さに対する単なる程度の差ではなくして...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...彼女は彼に両腕を差出した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...重要の度からして差等の点数をつけて見ろと云われた時に...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...それは靜(しづか)に差(さ)した明(あか)るい秋(あき)の日差(ひざし)の中(なか)に涙(なみだ)の熱(あつ)くなるやうな努力(どりよく)に見(み)えた...
南部修太郎 「畫家とセリセリス」
...(憲法第十四条「すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない...
蜷川新 「天皇」
...――それともお琴さんが二本差してゐるとでも言ふのかい」「弱つたなア」「弱ることなんかあるものか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この柿の市ももとは二本差...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...稚兒(おさなご)が母(はゝ)よぶ樣(やう)に差(さし)まねぎつ...
一葉女史 「たま※[#「ころもへん+攀」、U+897B]」
...差し木を盗んだと言うでしょう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...そして創作する者は感じても差支えないと思うような人は...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...しかし兩者の差異は明瞭である...
三木清 「人生論ノート」
...羽織を差しあげます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...宮は次々に差し上げる盃を二つ三つお重ねになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...苦心しいしい調和よく結って差し上げますと...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...稼業も差し止めい」とばかり...
吉川英治 「私本太平記」
...もっとも只今では、聖護院の印可(いんか)をうけ、名も播磨房(はりまぼう)弁円とかえて、山伏となっておりますが」「なに、山伏じゃ」と、異様な彼のふうていを見直して――「山伏たる者が、何でさような姿をし、山刀など差して、お山をうろついているか」「ゆうべの夜中から、鹿(しし)ヶ谷(たに)の奥峰から山づたいに参ったので、麓にある山伏の行衣(ぎょうえ)を取り寄せて身にまとう遑(いとま)もなかったのでござる...
吉川英治 「親鸞」
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