...周邊は何時でも平和だ...
石川啄木 「菊池君」
...無邊のあなたから吹いて來る音無(おとなし)の風は歳月の樹々を震はせて...
レミ・ドゥ・グルモン Remy de Gourmont 上田敏訳 「落葉」
...貴樣の家も馬鹿に暑い」といつて其邊を見し「不景氣な神棚だなあ」などゝ言つてカラン/\と笑ふ...
高濱虚子 「俳諧師」
...その邊は重々お許しを願いますよ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...――だがなぜ? なんのために? ――その邊のことはまったく自分でも知らなかったし...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...御手紙であの邊の景色を思出しました...
永井荷風 「畦道」
...女は其の邊に遊んでゐる・痩せた・毛の拔けかかつた・茶色の小犬を指す...
中島敦 「環礁」
...お蔭で千兩箱の化物のやうな聟が引つ込んで、仲吉とお町は一緒になれるし、三十年來の市五郎と安右衞門の仲違ひも、此邊で幕だらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この邊はよく南陽(ひ)が當るので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...されば此所の海邊を過ぎて...
萩原朔太郎 「宿命」
...戀びとよこのうす暗い冬の日の道邊に立つて私の手には菊のすえたる匂ひがするわびしい病鬱のにほひがする...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...恩納村の邊で西海岸の縣道に出で...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...我が渡邊の家の末をおもふにも...
樋口一葉 「琴の音」
...新橋邊の生意氣さうな若い藝者を引連れてゐる成金らしい五十男が...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...普通の文士や劇作家などの身邊に起る事がらとしては...
三好十郎 「肌の匂い」
...あはれわがさがやとて自ら憐れみてこの集の跋に代へんとす――あの濱邊へ行つて...
三好達治 「一點鐘」
...この邊のコツは、獨り執筆に際してばかりでなく、人生のすべてに對して又大切なことがらではあるまいか...
吉川英治 「折々の記」
...この邊から上流をば豐川と言はず...
若山牧水 「鳳來寺紀行」
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