...秩父屋という名高い凧屋があって...
淡島寒月 「凧の話」
...氏は名高い歌人であつて明治三十年代の新派歌人として斯界に重きをなして居た人であつたが...
今井邦子 「水野仙子さんの思ひ出」
...新しい科学兵器の研究者として名高い大利根博士は...
海野十三 「怪塔王」
...自分が穿(は)いてゐた駒下駄にまで画を描(か)いてゐたのは名高い話しだが...
薄田泣菫 「茶話」
...祈祷などで驗のある名高い僧がかの唐の地からやつて來て...
田山花袋 「道綱の母」
...名高いイタリアの民謡である...
寺田寅彦 「柿の種」
...ほかの名高い伽藍(がらん)にくらべて別に立派なとも思いませんが両側に相対してそびえた鐘楼がちょっと変わった感じを与えます...
寺田寅彦 「先生への通信」
...パリの子供や人民のうちにあれほど名高いその鐘を...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...一人は名高い名手となっていた)――ユダヤ人であった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...いつも饒舌(じょうぜつ)な大風呂敷(おおぶろしき)を広げる古来名高い典型にたいして...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...町内で名高い貴婦人になり...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...そのことが逆に過去の名高い愛の物語の中で語られた献身の美しい証しよりも...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...昔の話や近代の歴史の中で名高いものは何でも見せてあげます...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...○昔から名高い恋はいくらもあるがわれは就中(なかんずく)八百屋お七の恋に同情を表するのだ...
正岡子規 「恋」
...『亜喇伯夜譚(アラビヤンナイツ)』に名高いアラジンが晶燈(ランプ)さえ点(とぼ)せば現れた如意使者...
南方熊楠 「十二支考」
...彼はその近くに名高い「八橋(やつはし)の古蹟」という名所があるのを思いだした...
山本周五郎 「日本婦道記」
...貴方様方のような名高いお方のお眼に止まりそうにもない拙(つた)ないピアノ教師の身として...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...「――禁軍で名高い双鞭(そうべん)の名手呼延灼(こえんしゃく)と聞けば...
吉川英治 「新・水滸伝」
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