...返す返すも遺憾である...
芥川龍之介 「着物」
...他の学説と同様に一時流行してのちにたちまち忘れられるようではまことに遺憾であるゆえ...
丘浅次郎 「民種改善学の実際価値」
...不幸にして満洲方面の観測点が僅少であるためにそれらの関係を明らかにすることが出来ないのは遺憾である...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...多忙と微恙(びよう)に煩わされてはなはだまとまりの悪い随筆になってしまったのは遺憾である...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...之が吾々の今の問題の外に逸脱するのは遺憾である...
戸坂潤 「科学論」
...国防上実に遺憾であるとして「婦人技能指導協会」を設立し...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...こうした治療法のないのは誠に遺憾である...
戸坂潤 「社会時評」
...ということを想定しなければならないのが遺憾である...
戸坂潤 「社会時評」
...著者の文献批判・史的解釈・社会構成的カテゴリーの発見及び適用・其の他に関する詳しい意見をここに示すことの出来ないのは遺憾である...
戸坂潤 「読書法」
...もう世にないので遺憾である(ことによると屑屋(くずや)の手から製紙会社にわたって...
平林初之輔 「「陰獣」その他」
...この上もなく遺憾である...
正岡容 「我が圓朝研究」
...お互のあひだだけしか通じない言葉を語つてゐるやうに見えるのは遺憾である...
三木清 「哲學はやさしくできないか」
...どういう用向きで二人の子をひきつれて外出したかが記事の中に語られていないのは遺憾である...
宮本百合子 「石を投ぐるもの」
...近代ドイツがその事実を理解しようとしないのは遺憾であると云っている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...このことでなすべからぬ煩悶(はんもん)をするようになるのは遺憾であると思召すらしいのを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...千秋の遺憾である...
夢野久作 「近世快人伝」
...誠に遺憾である...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...確とした史證に乏しいことが遺憾である...
吉川英治 「折々の記」
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