...返す返すも遺憾である...
芥川龍之介 「着物」
...唯(ただ)偏狭なる自分が衷心から其(その)雅量に感謝する事の出来ないのは、遺憾である...
芥川龍之介 「羅生門の後に」
...また私一身のためにも誤解されるのは甚だ遺憾であるから...
大隈重信 「学問の独立と東京専門学校の創立」
...他の学説と同様に一時流行してのちにたちまち忘れられるようではまことに遺憾であるゆえ...
丘浅次郎 「民種改善学の実際価値」
...この方面の研究が割合に少ないように見えるのは遺憾である...
寺田寅彦 「鐘に釁る」
...不幸にして満洲方面の観測点が僅少であるためにそれらの関係を明らかにすることが出来ないのは遺憾である...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...しかしここにいう色彩とそれが目を刺激する元子との関係はよくわからないのが遺憾である...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...国防上実に遺憾であるとして「婦人技能指導協会」を設立し...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...こうした治療法のないのは誠に遺憾である...
戸坂潤 「社会時評」
...ということを想定しなければならないのが遺憾である...
戸坂潤 「社会時評」
...社会からの正当な庇護を妨げていることは遺憾である...
戸坂潤 「文芸評論の方法について」
...この法案の内容をききもらしたのは遺憾であるが...
服部之総 「望郷」
...自己が検事と全く反対の意見を有するは甚だ遺憾であるとして実際...
浜尾四郎 「死者の権利」
...どういう用向きで二人の子をひきつれて外出したかが記事の中に語られていないのは遺憾である...
宮本百合子 「石を投ぐるもの」
...この第二巻第三十七章が一五八〇年版の最後の章であることに注意する人が少ないのは遺憾である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...誠に遺憾である...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...その点が遺憾である...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...かえすがえす遺憾であるが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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