...人を容るる家がないということは頗(すこぶ)る遺憾である...
大隈重信 「始業式に臨みて」
...甚だ遺憾であるが...
大隈重信 「平和事業の将来」
...他の学説と同様に一時流行してのちにたちまち忘れられるようではまことに遺憾であるゆえ...
丘浅次郎 「民種改善学の実際価値」
...たぶん何ぴともその成りゆきが遺憾であるとはいえないだろう...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...具体的に言うことができないのは遺憾であるが...
寺田寅彦 「自由画稿」
...(特に社会科学・歴史科学の情勢について必要な程度にさえ触れる遑がなかったことは遺憾である...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...ということを想定しなければならないのが遺憾である...
戸坂潤 「社会時評」
...併し前日中野君にこの日の会場を熱心に尋ねていた美しい女詩人?が遂に姿を見せなかったのは中野君のために遺憾である...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...「自分が負傷だもしなかったことは実に遺憾である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...續いてアーヘンにスタルク(スタルク效果の發見者)を訪ね その輻射則に關する意見を叩けば ラザフオードと表裏し「プランクの法則にはその恒數 h あり 光の速度あり ボルツマン恒數ありで 獨り万有引力恒數が缺けているのは遺憾である...
長岡半太郎 「プランク先生の憶い出」
...然しお秋さんと言葉を交して別れなかつたことはどうしても遺憾である...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...そのために能の研究の最も根本的な基本となるべき芸術学的・美学的研究が取り残されたことは遺憾である...
野上豊一郎 「演出」
...この法案の内容をききもらしたのは遺憾であるが...
服部之総 「望郷」
...その力量を試し損つたのは遺憾である...
牧野信一 「文学的自叙伝」
...この『啓蒙』にはこんな誤謬が書中いたるところに見出さるるのは遺憾である...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...この上もなく遺憾である...
正岡容 「我が圓朝研究」
...どういう用向きで二人の子をひきつれて外出したかが記事の中に語られていないのは遺憾である...
宮本百合子 「石を投ぐるもの」
...このことでなすべからぬ煩悶(はんもん)をするようになるのは遺憾であると思召すらしいのを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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