...四 耐震的考慮の動機一屋(をく)一代(たい)主義(しゆぎ)の慣習(くわんしふ)を最(もつと)も雄辯(ゆうべん)に説明(せつめい)するものゝ一は即(すなは)ち歴代(れきだい)遷都(せんと)の史實(しじつ)である...
伊東忠太 「日本建築の發達と地震」
...私の思想上の変遷などを飜へつて考へて見ても矢張さういふ風であつた...
田山録弥 「スケツチ」
...一方において記紀万葉以来の詩に現われた民族的国民的に固有な人世観世界観の変遷を追跡して行くと...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...時代と共に変るこの記述方法自身の変遷が極めて著しいのである(ホメロス風の詩的記述・「春秋」「通鑑」風の教育的記述・史料編纂的なもの・実証主義的なもの・「哲学的」なもの・等々*)...
戸坂潤 「科学論」
...其前に少しく日本の肖像畫の變遷の概略を語る必要あり...
内藤湖南 「日本の肖像畫と鎌倉時代」
...孟母三遷の教えとか...
直木三十五 「大阪を歩く」
...爾来星霜(せいそう)幾変遷(いくへんせん)するに従い...
新渡戸稲造 「東西相触れて」
...王朝から鎌倉時代に遷つたのは...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...時勢(じせい)の変遷(へんせん)に従(したがっ)て国の盛衰(せいすい)なきを得ず...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...三年の間には幾多の変遷を経たれば定めて荒れまさりたらんを...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...次で駿河台に遷(うつ)つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...眼に見えぬ眼前の変遷は不幸なものであり...
柳田国男 「海上の道」
...衣食住の変遷は、ごく近い頃の分は誰でも知っているであろうが、それがもう一つ前の時代から、永くかかって少しずつ地方的に変って来たことは、おそらく何人(なんぴと)もまだ考えずにいる...
柳田国男 「木綿以前の事」
...時遷の三人づれは...
吉川英治 「新・水滸伝」
...その時遷の影も、いつのまにか、木の上にはない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...浮世の変遷というものが...
吉川英治 「親鸞」
...孔子が蔡(さい)に遷(うつ)って三年...
和辻哲郎 「孔子」
...いかなる意味で仏教美術の変遷と相応ずるか...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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