...利己心のない愛は必しも子供の養育に最も適したものではない...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...なんだかのんびりしているのに適したような気がしたからである...
石川欣一 「可愛い山」
...第二が曳網に適した舟一艘...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...内部は日本風に適した宿屋であった...
上村松園 「余齢初旅」
...一番適した料理をたべる...
海野十三 「海底都市」
...かようなことを信ずるに適した脳髄を有する人がわが国にはまだなかなか多い...
丘浅次郎 「教育と迷信」
...俳句に適した範囲内のものを諷詠する...
高浜虚子 「俳句への道」
...そうしてそれらの世襲知識を整理し帰納し演繹(えんえき)してこの国土に最も適した防災方法を案出し更にまたそれに改良を加えて最も完全なる耐風建築...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...至極尤もな常識に適した内容を有っていることを...
戸坂潤 「社会時評」
...自分ほど坑夫に適したものはけっしてないに違ない...
夏目漱石 「坑夫」
...自分の性情に適したものは...
「予の描かんと欲する作品」
...すべての様子が皆若者達が暴威を振うに適した状態にあった...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...しかも外部の条件に適した題材というものがそうざらにはないので...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...これを盛るに恰も適した温潤雅健な時代言語との...
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
...聡明(そうめい)な後見役として女御の母であるのに最も適した性格であったと源氏は故人が思い出されて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それから地方官の仕事も私に適したものでないことをいろんな形で教えられたから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...源氏物語を翻訳するに適した人を...
森林太郎 「『新訳源氏物語』初版の序」
...即ち特にゴとして食ふに適した豆の意か...
柳田國男 「食料名彙」
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