...時流に適したは無理のないこと...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...そういう夢幻的の空想を発酵させるに適したものである...
寺田寅彦 「銀座アルプス」
...自分は素人考(しろうとかんが)えで何でも楽器は指の先で弾くものだから女に適したものとばかり思うていたが中々そんな浅いものではない...
寺田寅彦 「根岸庵を訪う記」
...現代日本のインテリジェンス(必ずしもインテリゲンチャのことではない)のこの空隙を満たすに適したものは何もシェストーフ的なものには限らなかった...
戸坂潤 「思想としての文学」
...この試みは非常に時宜に適したものであることは間違いないが...
戸坂潤 「社会時評」
...なるべく学風に適した生徒を取るように賢明な裁断を下すべきだろう...
戸坂潤 「社会時評」
...この魂に適した身体は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...熱帯には適したるもの...
永井荷風 「洋服論」
...組織的な仕事には適した国情なので...
中谷宇吉郎 「科学の国際連合」
...これは犬の使用法として理想に適したものとは思われぬ...
新渡戸稲造 「自警録」
...心のこの活動(習慣)を十分に解明する最も適した方法は...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...其数年の間に如何なる男女が果して最上にして自分の意に適したるや...
福沢諭吉 「新女大学」
...瞑想と礼拝に特に適した環境や――一種の精神的展開に適した環境などの話題に移った...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...秋は狩に適した山々が――と...
牧野信一 「山の見える窓にて」
...または成人に適した労働に雇傭することが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...明石には私の隠栖(いんせい)に適した場所があるでしょうか」入道は申し入れの受けられたことを非常によろこんで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...従って耕作居住に適した所をふくれるという意味から福良(ふくら)といっている...
柳田國男 「地名の研究」
...日本人が世界中の何国人よりもキリスト教の植えつけに適したものであることを...
和辻哲郎 「鎖国」
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