...数十丈遥か下の滝壺は紺碧(こんぺき)を湛(たた)えて...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...十八世紀欧州の傭兵に比し遥かに低劣なものでその戦争に於ては武力よりも金力がものを言った...
石原莞爾 「戦争史大観」
...ドアの方が遥かに使用例が多い...
井上良夫 「J・D・カーの密室犯罪の研究」
...緑滴(したた)る眼も遥かな芝生の彼方此方(かなたこなた)には鬱蒼(うっそう)たる菩提樹(ぼだいじゅ)がクッキリした群青(ぐんじょう)の空を限って...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...遥かに緯に向って...
田中貢太郎 「陸判」
...頭上遥かに人のさわぐ声が起りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...遥か後年弘化二年に金座の後藤が死罪になったのは...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...「お読みになって居るのは?」「恥かしいが源氏だよ」この頃の文字のある人が、今日で考えるよりは、遥かに多く、日本の古典を勉強し、それをまた、大した自慢ともしていなかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...豆のやうなFが私に向いて遥かに洋盃(グラス)を挙げるのや...
牧野信一 「熱い風」
...諸星氏の本名よりも遥かに通用し易い仇名は...
牧野信一 「月あかり」
...遥かの連山の雪も斑らとなつた...
牧野信一 「沼辺より」
...遥かにより大なる人口を包容するに足りなかったのであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...その自然的健康性はレエザンのそれに比して遥かに劣るものではないことがわかる1)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...――永い間――遥か遠くにかすかな銃声と...
三好十郎 「斬られの仙太」
...又遥かに幸福であったと...
矢内原忠雄 「読書と著書」
...能のように減って行く式の進化の方法を執る方が遥かに有利ではあるまいか……芸術的に高潮して行く度合いが何層倍か早くはあるまいかと考えられる...
夢野久作 「能とは何か」
...一藤吉郎の生命のほうが遥かに心配であったかも分らなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...遥かな夜霞の底に...
吉川英治 「源頼朝」
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