...これが遥かに大事だったのじゃ...
芥川龍之介 「俊寛」
...遥か南々西に位する雄峰乗鞍岳に禦(あた)るのには...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...またお手際も私どもより遥かに美事(みごと)であろうと思うのです...
海野十三 「暗号数字」
...句仏氏の方に遥かに真理があるのであって...
戸坂潤 「社会時評」
...そこで私は遥か後に小姓となった者よりも下に付いて働くことが何だか口惜しいように思った...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...海の広さに遥かに及ばない」「全く見とおしがつきません...
中里介山 「大菩薩峠」
...遥かに速かったのは是非もないことです...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんなことはどうでもいい! ああ夜!……天上の力! 何という素晴らしい夜が天空を領していることだろう! ああ大気! そして高く遥かな大空が...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...街道は白く弓なりに迂廻してゐるので忽ち私は彼等の遥か行手の馬頭観音の祠の傍に達し...
牧野信一 「鬼涙村」
...水を越してきこえる遥かな笛の音にも似た珍らしい優しい歌が残っていた...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「魚と蠅の祝日」
...僧侶の数は遥かに百万を超え...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ヨオロッパのあらゆる国の労働の貨幣価格を英蘭(イングランド)よりも遥かに低くしておいたその同一の理由...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...そしてスペインで穀物の栽培価格または通常価格と称し得るものが英蘭(イングランド)よりも遥かに低いことは確かであるから...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...その労賃の現在率が示すよりも遥かに大であり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...しかしながら旅は単に遥かなものではない...
三木清 「人生論ノート」
...更に遥かにドウドウドウと急調の太鼓の響...
三好十郎 「斬られの仙太」
...敵より遥かに短い小太刀を片手青眼に一直にして...
吉川英治 「剣難女難」
...遥かに怨みをのんでいるという有様である...
吉川英治 「剣難女難」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??