...その上に遥かに高く、遥かに高く、薄紫の鋭い山々が雲の上に見える...
板倉勝宣 「山と雪の日記」
...私は其の時から遥か年を経て...
岩本素白 「こがらし」
...毛氈(もうせん)を敷き詰めたごとき眼も遥かな芝生(しばふ)...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...生活そのもののはたらきも遥かに多方面であり...
津田左右吉 「歴史とは何か」
...弓なりの網を持つた人はもう遥かに「ウタレ」を走りつゝ小さくなつて居る...
長塚節 「隣室の客」
...遥かに多くの人の歯に合ふといふことがある...
中原中也 「詩と現代」
...それより遥かに大切な問題の人生の解釈ということになると勝つ...
新渡戸稲造 「人格の養成」
...矢は(あずち)の上を遥かに越えて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この来世という主題に比べると遥かに劣ることを認めなければならない...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...遥かの沖を眺めてゐたのであつた...
牧野信一 「月下のマラソン」
...遥かに戛々(かつ/\)と馬蹄の音がする――庭の行き詰りが石投で降りる土堤(どて)になつてゐたから下の往来は見降すわけに行かないので彼は...
牧野信一 「村のストア派」
...あらゆる農場やあらゆる紳士の家庭で仕事に必要なよりも遥かに大きな比例をなしている...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...しかもこの増加が右の二つの時期の出生率で示されているよりも遥かに少いということは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...他方よりも遥かに大きな部分が青春期以下である時には...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...無上の国といえば何か遥かな彼岸(ひがん)に在るとも思われるが...
柳宗悦 「民藝四十年」
...遠慮のないところ無類の肉類好きの祖父の影響を受けた自宅(うち)の夕食よりも遥かに粗末な...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...遥か雲表(うんぴょう)から...
吉川英治 「宮本武蔵」
...この第二の租税がこの二つの中(うち)遥かに最も重いものである...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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