...立ち聞きせられるのを気遣うように...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...どうも僭越(せんえつ)なことではないかと気遣う向きもありましたが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...その夜から自分の一顰(いっぴん)一笑にさえ気を遣うようになりました...
太宰治 「人間失格」
...やたらに自分に敬語を遣うようになりました...
太宰治 「人間失格」
...「他人の金を遣うのも...
田中貢太郎 「黄英」
...リリーの様子を気遣う余りついふらふらと品子の家の近所ぐらいまで行くかも知れないからであったが...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...俺が道楽に銭を遣うことに就いて言っているのだろう...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...気を遣うといけませんから...
豊島与志雄 「好意」
...陰では氏の病状を気遣うけれども...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...山へ来て黄金を取って都へ出て遣うんだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...おろおろと伊兵衛を気遣う)博労木崎の久太郎(四十二...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...本当に! 誰も彼以上に人を気遣うことなど出来なかった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...姓のほかに在名を遣うことは知らない...
三田村鳶魚 「中里介山の『大菩薩峠』」
...小学校の生徒で方言を遣うと...
柳宗悦 「沖縄の思い出」
...こんなことなら少しぐらい金を遣うほうが手っ取り早く片がつくんですから...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...「置き土産におれがどれだけ遣うかみせてやる」「待て平手...
山本周五郎 「花も刀も」
...毎月の手当を好きなように遣うことができる...
山本周五郎 「花も刀も」
...これからも遣うつもりです」「――比女さま」「どこからその金が出るか...
山本周五郎 「山彦乙女」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??