...人助けの渡しの綱に遣うというのは...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...遣うても遣うても少しも減らぬのみか...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...立ち聞きせられるのを気遣うように...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...これとて気遣う事などは少しもない...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...どうも僭越(せんえつ)なことではないかと気遣う向きもありましたが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...陰では氏の病状を気遣うけれども...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...遣(つか)う人は随分遣うわよ...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...隻手突(かたてづ)きに投げ出して八重に遣う...
中里介山 「大菩薩峠」
...(半次に斬りかかる)おむら母子は半次を気遣う...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...学生は服よりも帽子の方に遥かに気を遣うものである...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...本当に! 誰も彼以上に人を気遣うことなど出来なかった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...百姓大尽の女中が遣うのは...
三田村鳶魚 「中里介山の『大菩薩峠』」
...それに対して「お名前」だの「お君殿」だのという言葉を遣うわけはない...
三田村鳶魚 「中里介山の『大菩薩峠』」
...美しい声と美しい言葉とを遣うようにしたいものである...
宮城道雄 「声と食物」
...声色(こわいろ)を遣う...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...父のような心がお身の上を気遣うのでござります...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...これからも遣うつもりです」「――比女さま」「どこからその金が出るか...
山本周五郎 「山彦乙女」
...千鶴子のとやこうと気遣う気持ちも...
横光利一 「旅愁」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??