...遠慮して行かなかつた位である...
グスタアフ・ヰイド Gustav Wied 森林太郎訳 「薔薇」
...遠慮していてはとうてい餓死するをまぬがれぬから...
丘浅次郎 「動物界における善と悪」
...あの小さな身体(からだ)一つを遠慮して持扱(もちあつか)つてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...遠慮しているのかしら...
太宰治 「たずねびと」
...また、眼鏡をかけている助手さんは、出目金(でめきん)とでもいうようなところなのに、遠慮して、キントト...
太宰治 「パンドラの匣」
...まだ自分の家の事実の大きさよりも更に遠慮して...
太宰治 「わが半生を語る」
...鈴木さんも磯貝さんに遠慮してはるらしいて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...女中も遠慮してか寄って来なかった...
豊島与志雄 「反抗」
...もっとも彼は遠慮して名前を云わなかった...
夏目漱石 「行人」
...遠慮していたのか...
夏目漱石 「こころ」
...それまでは今まで通り遠慮していらっしゃる方が宜(よ)う御座います...
夏目漱石 「それから」
...親分に遠慮して皆んな外へ出てしまったのでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...遠慮して居ただけの事で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「時分や時節で遠慮していられるか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...表口から入るのを遠慮して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あんまり遅いから遠慮して――」「お前でも遠慮なんかするのかえ」「独りで始末をつけて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一足紫紺(しこん)の鼻緒の可愛らしいのが片隅に遠慮して小さく脱棄(ぬぎす)ててある...
二葉亭四迷 「平凡」
...遠慮しているように見えた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
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