...そして彼は物の音響が遠のくやうに...
犬養健 「朧夜」
...それが遠のくと、また心臟だ――息切れだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...遠のく足音...
海野十三 「暗号の役割」
...三人が死体をはこんで並木道を遠のくのをみた...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...遠のくと又鳴き出しながら...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...房一の姿は段々遠のく...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...250ペーレーデース其時に遠のく距離は...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...みよ子から遠のくにつれて...
豊島与志雄 「幻の園」
...女の色が次第に白くなるのでいつのまにか故郷を遠のくような哀れを感じていた...
夏目漱石 「三四郎」
...その跫音(あしおと)が遠のくのを合図のように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その足音が遠のくと...
堀辰雄 「燃ゆる頬」
...意識が遠のく直前...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...――長さんの足がひょいひょい遠のくのは...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...自然さから遠のくと美しさは消えてゆきます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...かれらの足が遠のくのをおそれる市当局の圧力もあってか...
山川方夫 「箱の中のあなた」
...とりまいていた青年たちも一人二人と遠のくし...
山本周五郎 「おれの女房」
...「あたしのほうは旦那も足が遠のくばかりだし...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...足が遠のくやうになつてしまつた...
吉井勇 「青春回顧」
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