...若い道連れの方へさし向けた...
薄田泣菫 「茶話」
...その男は向う側に胡床(あぐら)をかいた自分の道連れらしいのに話しかけてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...好きな芸者を道連れに仕立てて...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...せめてもの道連れにとおもって...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...それは偶然の道連れに過ぎないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...実はどうでもよい道連れだと存じておりましたところ...
中里介山 「大菩薩峠」
...お気の練れた久助さんとがお道連れですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...平次の邪魔にならぬ程度に良い道連れになってヒョコヒョコと縋いて来るのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...必ずおまえを道連れにしてやる...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...道連れになってもらおう……私はぼんやり広小路を見た...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...弟のひとりぐらいはちゃんと道連れにつけてやっているはずです...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...七つになる女の子を道連れにして...
久生十蘭 「雲の小径」
...行きずりに逢った女性を道連れにするつもりだったのか? それならそれで納得がいくのだが...
久生十蘭 「肌色の月」
...その女は向うの村に行くのだから道連れになつてくれと云つて...
正宗白鳥 「雨」
...一人の立派な貴族と道連れになった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...問題はこの多数の道連れの...
柳田国男 「木綿以前の事」
...宿場宿場の揚雲雀(あげひばり)を道連れに...
夢野久作 「名娼満月」
...そして、そっちにいるのは?」「え、何、こっちの衆は、稼業違いの者なんですが、旅は道連れ、舞鶴まで帰(けえ)る人だっていうから一緒になったまでのことです」と仁三は、狼狽(うろた)え気味で、言葉を濁しているうちに、伝吉がジロリと一方の顔を見ると、山陰地方の食い詰め者で、所払いになった、痣(あざ)の久六(きゅうろく)という名うてな悪女衒(わるぜげん)、いよいよ変な同行、こいつは何か魂胆のある旅だと睨(にら)んで、それから道づれになりながらも、いろいろ鎌をかけたが、仁三も容易に尻尾は見せない...
吉川英治 「剣難女難」
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