...大網(おおあみ)を過ぐればやがて福渡(ふくわたり)...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...銭函(ぜにばこ)を過ぐれば石狩の平野である...
石川啄木 「雪中行」
...そこで、茶屋から提灯と傘(からかさ)とを借りて、真っ暗の所を深林の中に向かい、ソロソロ歩いて来たが、二、三丁過ぐると、さきの方に薪(たきぎ)の小屋がある...
井上円了 「おばけの正体」
...コリント前書十三章を読まば思い半(なかば)に過ぐるものがあるであろう...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...山科」と叫び過ぐる声かなたに聞こゆるとともに...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...眼前を過ぐる乗物に近寄ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...過ぐるは束(つか)の間である...
夏目漱石 「幻影の盾」
...しずかに考えると思い半ばに過ぐるものがありはせぬか...
新渡戸稲造 「自警録」
...斯くて川俣温泉に着いたのは十時を過ぐる事五分の後であつた...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...新前橋の驛を過ぐべし...
萩原朔太郎 「純情小曲集」
...これを悪(にく)んでその実に過ぐること多し...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...本山を山で桜沢を過ぐればこゝぞ木曾の山入り...
正岡子規 「かけはしの記」
...勝尾寺の証如(しょうにょ)は過ぐる所の宅必ず異香を留め...
南方熊楠 「十二支考」
...平調枯淡に過ぐるの譏は作者が甘んじて受くるところである...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
......
横瀬夜雨 「花守」
...本心、朝敵たるは好まぬところと」「でも、過ぐる日、朝廷では、尊氏ノ官位ヲ褫奪(チダツ)ス、と世に公布しておりまする」「仔細ない、仔細ない」「のみならず、軍状その他、すべて官軍の合言葉は、逆臣尊氏でしかありませぬ」「それもよし」「いや殿はそうでも、朝廷方では、殿の恭順など一切みとめてなどおりません...
吉川英治 「私本太平記」
...「やはり虚報でないのか」「されば崩御(ほうぎょ)は過ぐる十六日の夜と...
吉川英治 「私本太平記」
...二蓮台寺野の過ぐる日のことは...
吉川英治 「宮本武蔵」
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