...過ぐる十日というもの一度も見舞う事をせずにいて...
有島武郎 「或る女」
...唯だおのが前を過ぐる人あるごとに...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...われ等の頭上を漲り過ぐ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...彼の青春期は母への思慕(しぼ)で過ぐされたと云ってよい...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...洞門を閃(ひら)めき過ぐる川水の影に見ると云う趣...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...午(ひる)過ぐるまでその話に腸(はらわた)を断ち...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...今日過ぐる所は、すべて旧約の士師記(しゝき)、列王紀略上下、サムエル書上下等に関する名所旧蹟に満ちたる地なり...
徳冨蘆花 「馬上三日の記」
...ちょうどこの四人の壮士の過ぐるところ...
中里介山 「大菩薩峠」
...人の馬に乗って戸外を過ぐるものを聞いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...歎(なげ)きつつ我が世はかくて過ぐせとや胸のあくべき時ぞともなく落ち着いておられなくて源氏は別れて出た...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...物思(も)ふと過ぐる月日も知らぬまに年もわが世も今日や尽きぬる元日の参賀の客のためにことにはなやかな仕度(したく)を院はさせておいでになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...柳橋を過ぐる詩と橿園(かしぞの)に訪はれた詩とには...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
......
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...二種を過ぐべからず...
吉川英治 「上杉謙信」
...故玄徳は、かつて孔明に、(この子、才器に過ぐ、重機に用うるなかれ)といったが、孔明の愛は、いつかその言葉すら忘れていた程だった...
吉川英治 「三国志」
...いつから」「過ぐる年の...
吉川英治 「私本太平記」
...――過ぐる日の大地震の惨害もあるが...
吉川英治 「私本太平記」
......
若山牧水 「みなかみ紀行」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??