...いろいろの批評や駁撃(ばくげき)に遇うことになった...
有島武郎 「片信」
...あたかも水が岩か山かに出遇うと其処(そこ)で屈折して流れを転ずる...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...日耳曼(ゲルマン)という強い力に出遇うて止まってしまった...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...昆虫の幼虫などには自分より強い敵に出遇うたときに虚喝(きょかつ)をもってこれを追い退ける者がある...
丘浅次郎 「自然界の虚偽」
...さらに丙なる大団体の攻撃に遇うて甲乙相同盟したときには...
丘浅次郎 「動物界における善と悪」
...もし一国の増進発展の妨げとなる物に出遇うた場合には...
丘浅次郎 「理想的団体生活」
...それには大字で『日に偶うて康(やす)く、月に偶うて発し、雲に遇うて衰え、雷に遇うて没す』と書いてあった...
田中貢太郎 「富貴発跡司志」
...その夢に数年前になくなった舅が来て『明日自分は非常に危険な目に遇うから...
小泉八雲 田部隆次訳 「雉子のはなし」
...雪子ちゃんの縁談と云うと何か不吉な前兆に遇うことがしばしばであるのに...
谷崎潤一郎 「細雪」
...伯父に出遇うと変なニコ/\顔をする...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...「イヤや」いうたらどんな目に遇うか分れしませんし...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...初めて見る若い女性に遇うたときの匂い...
種田山頭火 「夜長ノート」
...ひとたびこれに目をかけたるうえはなにほどの故障に遇うも決してこれを打ち棄つることなく...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...旅行から二三日前に帰って研究室に遊びに来た龍野氏に偶然、出遇うと、龍野氏は約束を果さなかった言訳を簡単にいったきり、不快げに眼を細く光らしていた...
豊田三郎 「リラの手紙」
...もちろん、敵もあれば、心肝も摧く、謀略にも遇う...
中井正一 「国会図書館の窓から」
...みんな行(おこな)いが悪くてちょうどこれから起ろうとするような目に遇うのがあたりまえでした...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...様々な出来事に出遇うであろうことを空想し構想し得るのがこの上もなく愉快であった...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...ところが、誰かに遇うと、ついおしゃべりをしてしまって、お祈りは半分どころでおしまいさ」「正直な話、神様っていうものはあると思う?」「あるにゃあるんだろうけれどね...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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