...あんな異人に遇う事は...
芥川龍之介 「上海游記」
...苟(いやしく)も支那を旅行するのに愉快ならんことを期する士人は土匪(どひ)に遇う危険は犯すにしても...
芥川龍之介 「長江游記」
...日本井上甫水兄に遇う...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...日耳曼(ゲルマン)という強い力に出遇うて止まってしまった...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...跛(ちんば)だの盲(めくら)だのに遇うだろう...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...昆虫の幼虫などには自分より強い敵に出遇うたときに虚喝(きょかつ)をもってこれを追い退ける者がある...
丘浅次郎 「自然界の虚偽」
...たれの巻き添えに遇うこともない...
丘浅次郎 「動物界における善と悪」
...その夢に数年前になくなった舅が来て『明日自分は非常に危険な目に遇うから...
小泉八雲 田部隆次訳 「雉子のはなし」
...一日その中里の福田英子さんのところで遇うことにした...
辻潤 「ふもれすく」
...旅行から二三日前に帰って研究室に遊びに来た龍野氏に偶然、出遇うと、龍野氏は約束を果さなかった言訳を簡単にいったきり、不快げに眼を細く光らしていた...
豊田三郎 「リラの手紙」
...君と余と相遇うて亡児の事を話さなかったのは...
西田幾多郎 「我が子の死」
...親類を見送りに来られた文学博士遠藤隆吉君に甲板上で遇うたら...
新渡戸稲造 「平民道」
...みんな行(おこな)いが悪くてちょうどこれから起ろうとするような目に遇うのがあたりまえでした...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...私は既に塚田村で遠回りをしたばかりでなく驢馬事件のために思わぬ道草を喰ってしまった後であるから是非ともこの森を踏み越えなければ途中で日暮に出遇う怖れがあるのだ...
牧野信一 「ゼーロン」
...余は病牀にあって病気と暑さとの夾(はさ)み撃ちに遇うてただ煩悶を極めて居る時であったが...
正岡子規 「徒歩旅行を読む」
...以後ここの人がどんな難に遇うを見ても我は救わじ...
南方熊楠 「十二支考」
...いつも途中などで出遇う時にはいい同行者(みちづれ)だと喜んで...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...やがて十世紀の終り頃にはマームードの征服に遇うに至った...
和辻哲郎 「鎖国」
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