...彼女の言葉は意味が逸散していた...
...議論は逸散する一方で、問題の解決には至らなかった...
...毒薬の臭いが逸散しているため、入室はできません...
...彼の集中力の欠如は、注意力が逸散しやすいせいだ...
...経営戦略が逸散しているため、今後の方針を見直す必要がある...
...ヘリウムが既に地球雰囲気から逸散してしまったであろうということも考えられないことではない...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...逸散(いつさん)にわが身を撞(つ)きて...
ポオル・クロオデル Paul Claudel 上田敏訳 「頌歌」
...そうしてそのエネルギーの逸散を補うに足るだけの供給を...
寺田寅彦 「「手首」の問題」
...と云つて逸散(いつさん)に欧洲の音楽に赴(おもむ)かんとすれば...
永井荷風 「黄昏の地中海」
...泥土熱し逸散する所...
長塚節 「草津行」
...熱の逸散の一番大きいものは...
中谷宇吉郎 「防寒戸」
...熱の逸散さえちょっと注意すれば...
中谷宇吉郎 「防寒戸」
...神田明神下まで逸散に飛びます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次は逸散に駆けつけました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...正三は逸散に家にむかって逃げるのだが...
原民喜 「恐怖教育」
...逸散(いっさん)に飛んで来て...
二葉亭四迷 「平凡」
...後(あと)をも見ずに逸散(いっさん)に宙を飛で家(うち)へ帰った...
二葉亭四迷 「平凡」
...「殺されたとさ……」逸散(いっさん)に駈て来て...
二葉亭四迷 「平凡」
...逸散(いっさん)にホテルの葭簀(よしず)小屋まで駆足を続けた...
水上滝太郎 「九月一日」
...馬は馬体を斜めにしつつ逸散に大和大路のかどを東へ曲がって行った...
吉川英治 「私本太平記」
...湊川の川尻のほうへ逸散(いっさん)に駈け去った...
吉川英治 「私本太平記」
...北の谷ぶところへ逸散に駈けおりた...
吉川英治 「私本太平記」
...その小高い葦簾張りの監視所を飛出すと砂浜を逸散(いっさん)に駈出していた...
蘭郁二郎 「地図にない島」
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