...それでも稲舟と結婚した時は両人連名で益々御愛顧を願うというような開業の引札然たる活版摺(ずり)の通知を交友間に配った...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...希くは之を諒せよ」と県会議員一同の連名で...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...其から三藏は直ちに増田と連名の手紙を認めて頼んでやつた...
高濱虚子 「俳諧師」
...(注・この遺書は昭和二十二年八月二十九日付となっている)鶴巻夫妻宛太宰と富栄連名の遺書永いあいだ...
太宰治・山崎富栄 「雨の玉川心中」
...中尉の先輩や友人たちが連名で...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...林は井戸對馬守と連名で...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...アメリカへ行ってる父と兄とから連名の手紙が...
豊島与志雄 「香奠」
...北海道開拓長官にあてて米仏両国人連名の...
服部之総 「黒田清隆の方針」
...榊原家の留守居に老中連名の奉書が交付された...
久生十蘭 「鈴木主水」
...連名の書き代へをやる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...スタッフの相談をきくと今夜発で伊東へロケとか言ってる、休養がほしいから、滝村に予定を変へ一日休ましてくれるよう、その代り今夜滝村をサービスすると話し、さう定り、上山と銀座へ出て、不二家で昼食し、本社へ寄り、那波と座員の月給問題につき研究、文ビルへ行き、六月の旅の、打合せ、配役決定、連名つくり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...阿部対馬守(あべつしまのかみ)の連名の沙汰書(さたしょ)を作らせ...
森鴎外 「阿部一族」
...やがて膝の前に拡げられた法政騒動渦中の諸教授の連名に眼を落した...
夢野久作 「近世快人伝」
...それに連名してゐたと云ふではないか...
横光利一 「マルクスの審判」
...斯波(しば)高経と高(こう)ノ師泰(もろやす)との連名で...
吉川英治 「私本太平記」
...不愍(ふびん)な心根ではある」「…………」「左馬介」「はい」「勧進の連名に...
吉川英治 「新書太閤記」
...うわさを聞いて、縮みあがったのだろう、かくの通り、法然上人(ほうねんしょうにん)以下、門弟百九十余名、連名をもって、叡山へ謝罪文を送ってきた...
吉川英治 「親鸞」
...スラリと一巻の連名状を繰り展(ひろ)げた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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