...それでも稲舟と結婚した時は両人連名で益々御愛顧を願うというような開業の引札然たる活版摺(ずり)の通知を交友間に配った...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...其から三藏は直ちに増田と連名の手紙を認めて頼んでやつた...
高濱虚子 「俳諧師」
...中尉の先輩や友人たちが連名で...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...それを雪子と妙子との連名で贈ることにした...
谷崎潤一郎 「細雪」
...蕎麦屋(そばや)で酒を飲んで席上で書いた熊谷の友だちの連名の手紙などもある...
田山花袋 「田舎教師」
...それに箱館奉行經由のプーチヤチンの書翰を森山(當時榮之助)と連名で飜譯してゐる事實からみて...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...それはかねての申しあわせにしたがって上書きを夫妻連名にして置いたのである...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...伯は其の連名の一人たる外に...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...連名を見ながら「合せて...
直木三十五 「南国太平記」
...そいつらの連名を書いて...
直木三十五 「南国太平記」
...軽輩の人々の連名を読み...
直木三十五 「南国太平記」
...家族と友人の連名になっていた...
久生十蘭 「ノア」
...その代わり文芸部の先生方あまり名筆をふるいすぎては出演連名を「クリエーション」...
正岡容 「わが寄席青春録」
...やがて膝の前に拡げられた法政騒動渦中の諸教授の連名に眼を落した...
夢野久作 「近世快人伝」
...董卓(とうたく)の旧臣で、その四大将といわれる李(りかく)、張済(ちょうさい)、郭(かくし)、樊稠(はんちゅう)などは、連名して、使者を長安に上せ、「伏して、赦(しゃ)を乞う」と、恭順を示した...
吉川英治 「三国志」
...名和たち連名の一書がその中にかくしてあった...
吉川英治 「私本太平記」
...四散した祝家の夫人や家来から連名の告訴が出ておる...
吉川英治 「新・水滸伝」
...あわただしく連名状を巻き納めた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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