...シカゴに行って半年か一年木村と連れ添うほかはあるまいとも思った...
有島武郎 「或る女」
...「あんな奴にでも連れ添う女はあるもんかな...
犬田卯 「沼畔小話集」
...さういふだらしのない男に連れ添うた米国婦人の一人が...
薄田泣菫 「茶話」
...ながねん連れ添うて来た婆にまで...
太宰治 「火の鳥」
...しんから好きなおかたと連れ添うものじゃないわ...
太宰治 「ろまん燈籠」
...十二歳の時に備後守に見え初(そ)めてから片時も離れず連れ添うていたが...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...啓ちゃんのような甲斐性(かいしょう)なしに連れ添うのには...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そんな人に連れ添うて一生を終るのが何の仕合せなことがあろう...
谷崎潤一郎 「細雪」
...連れ添うてから長のとしつき奥歯に物の挾まったような心地でばかり過して来た夫婦は...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...事実品子と連れ添うていたのは...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...事実品子と連れ添うてゐたのは...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...三十年から連れ添う夫人お慶の身になっては...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...矮鶏(ちゃぼ)が夫婦で連れ添うて餌をあさりに来たことのほかには...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかし連れ添う夫がこんなでは...
夏目漱石 「野分」
...……野放図な亭主に連れ添うばっかりに...
久生十蘭 「金狼」
...時には連れ添う女房までが堪りかねて...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...いくら連れ添うても十日と保(も)たん婿どんじゃけんになあ...
夢野久作 「近世快人伝」
...――卯木の連れ添う男には...
吉川英治 「私本太平記」
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