...蟹を始め同志のものはどう云う運命に逢着(ほうちゃく)したか...
芥川龍之介 「猿蟹合戦」
...現今日本の住宅建築も亦正しく怪しき夢に襲はる可き時期に逢着してゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...到る處に自己に類似して而も自己を凌駕する思想と生活とに逢着するが故に...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...我等の文化の將來に於ける發展を指導し得るが如きものの多くに逢着する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...又は戰鬪する必要に逢着する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...それと同時に私は思想上の悩みに逢着してゐた...
石川三四郎 「半農生活者の群に入るまで」
...あまつさえもしもこちらより向こうのほうが強い場合には物理学的困難にまで逢着しなければならぬ不便があるため...
伊丹万作 「雑文的雑文」
...と言う二つの岐路に再度逢着します...
大阪圭吉 「気狂い機関車」
...」「じぁその逢着(あう)ような奴っていうのはどんな奴さ...
大島亮吉 「涸沢の岩小屋のある夜のこと」
...そしてそこに再び第二のコロンバスの卵に逢着(ほうちゃく)するだろう...
寺田寅彦 「相対性原理側面観」
...しかし彼らの考えが識域の下においてまさに発酵しようとしている際に彼らがもし偶然この詩句に逢着(ほうちゃく)したとしたら...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...一体統制という言葉の意味は何かという疑問に逢着するだろう...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...又その逢着の必然性を豫め論理学自身の機構の内に蔵し自覚していなければならぬ...
戸坂潤 「辞典」
...内閣がどのような運命に逢着するか...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...条件そのものが変化しなければならぬような限界に逢着することは...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...吾人がこの問題に逢着(ほうちゃく)したとき――吾人は必ずこの問題に逢着するに相違ない...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...この煩悶(はんもん)の際吾輩は覚えず第二の真理に逢着(ほうちゃく)した...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...妄執を喚(よ)び醒ますべく『絶対無上の大真理』に逢着(ほうちゃく)する事が出来たのだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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