...やっとこの局所へ逢着(ほうちゃく)した...
芥川龍之介 「羅生門」
...之を破壞する力に逢着する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...天の起源――換言すればこの地球以外にある物象の起源――に関する疑問に逢着する...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...それと同時に私は思想上の悩みに逢着してゐた...
石川三四郎 「半農生活者の群に入るまで」
...――に就いて出來うる限り精細な記述をなすべき機會に逢着した...
石川啄木 「葬列」
...しかし如何に臣民が協調に努力するも必ず妥協の困難な場面に逢着(ほうちゃく)するものである...
石原莞爾 「戦争史大観」
...年玉に逢着せねば思い出せなかった雪とか地震とかの意味を年玉に逢着したことによって思い出し得たのであります...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...この事実に逢着して私は飛び立つほどの嬉(うれ)しさを覚えました...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...吾人は茲に一疑惑に逢着せざるを得ざる也...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...しのびがたき困難に逢着し...
太宰治 「狂言の神」
...優秀な文明に逢着してそれを取り入れざるを得なかった代りに...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...生命とか精神とかいうものを除いたいわゆる物質を取扱って何事かしようという時にはすぐに物理学的の問題に逢着(ほうちゃく)する...
寺田寅彦 「物理学の応用について」
...又その逢着の必然性を豫め論理学自身の機構の内に蔵し自覚していなければならぬ...
戸坂潤 「辞典」
...影を追えば本体に逢着(ほうちゃく)する時がないとも限らぬ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...きのふプルウストの小説を讀んでゐましたら小説家のベルゴットの死を描いた一節に逢着しました...
堀辰雄 「(きのふプルウストの……)」
...山路を行く時その路傍の岩側に咲いている美麗な紫花に逢着し...
牧野富太郎 「植物記」
...しからばその燕子花とはいかなる正体の草であるかの問題に逢着する...
牧野富太郎 「植物記」
...自分はさらに悲しむべき事実に逢着する...
和辻哲郎 「院展日本画所感」
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