...社會の爲に云はなければならぬ必要に逢着する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...俺の中のドン・ホアンを檢査する必要に逢着した...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...天の起源――換言すればこの地球以外にある物象の起源――に関する疑問に逢着する...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...しかし如何に臣民が協調に努力するも必ず妥協の困難な場面に逢着(ほうちゃく)するものである...
石原莞爾 「戦争史大観」
...従って犯人は力の強い一人の男と言う結果に逢着する...
大阪圭吉 「デパートの絞刑吏」
...また科学者がこのような新しい事実に逢着(ほうちゃく)した場合に...
寺田寅彦 「科学者と芸術家」
...そしてそこに再び第二のコロンバスの卵に逢着(ほうちゃく)するだろう...
寺田寅彦 「相対性原理側面観」
...それからあのいつもの漆喰細工(しっくいざいく)の大玄関をはいってそこにフロックコートに襟章でも付けた文部省の人々の顔に逢着するとまた一種の官庁気分といったようなものも呼び出される...
寺田寅彦 「帝展を見ざるの記」
...わたしは何か彼の足跡にでも逢着(ほうちゃく)することもあるまいかと...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...また酒めしと云う看板に逢着(ほうちゃく)した...
夏目漱石 「坑夫」
...驚駭すべき事態に逢着することになった...
久生十蘭 「泡沫の記」
...まるで宿命説のように過去の因縁に逢着した...
久生十蘭 「金狼」
...偉大な真理に逢着したり...
久生十蘭 「だいこん」
...人生の一大事に逢着するというようなことにはならないのである...
久生十蘭 「春の山」
...端(はし)なくも覚醒の機運に逢着した...
穂積陳重 「法窓夜話」
...ちょうど我々の国では最悪の障碍(しょうがい)に逢着(ほうちゃく)した...
柳田国男 「海上の道」
...一つ解くとまた一つの迷いに逢着(ほうちゃく)する...
吉川英治 「宮本武蔵」
...自分はさらに悲しむべき事実に逢着する...
和辻哲郎 「院展日本画所感」
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