...やつとこの局所へ逢着(はうちやく)した...
芥川龍之介 「羅生門」
...その代りにまたこれに劣らぬ他の困難に逢着した...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...何事もその時逢着(ほうちゃく)した事実をもととして写生句を作ると...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...そしてそこに再び第二のコロンバスの卵に逢着(ほうちゃく)するだろう...
寺田寅彦 「相対性原理側面観」
...そうしてこの平凡な日々行事の第一箇条を遂行している間に私はいろいろの物理学の問題に逢着(ほうちゃく)する...
寺田寅彦 「日常身辺の物理的諸問題」
...わたしは何か彼の足跡にでも逢着(ほうちゃく)することもあるまいかと...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...思惟は幾何学に於て思惟ならぬ或るものに逢着することが明らかとなった...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...其苦に逢着した刹那に於ては...
朝永三十郎 「學究漫録」
...自分はここにわれらの祖先が数限りなく創造した東洋固有の芸術に逢着する...
永井荷風 「霊廟」
...また酒めしと云う看板に逢着(ほうちゃく)した...
夏目漱石 「坑夫」
...この煩悶(はんもん)の際吾輩は覚えず第二の真理に逢着(ほうちゃく)した...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...さういつた問題に逢着すると...
野上豐一郎 「「西洋見學」はしがき」
...田中君は馬鹿々々しいこの物語の結末に逢着した...
橋本五郎 「小曲」
...最大困難に逢着したことが起った...
穂積陳重 「法窓夜話」
...かつ上に記したる花につきて充分これを了得し以て新に逢着せる所の花を観察せばすなわちそれこれを考究する上につきてあえて躊躇することなかるべきなり...
牧野富太郎 「植物記」
...あのときについて私は一つの大した疑問に逢着いたしましたが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その困難に逢着(ほうちゃく)している苦しさが多分にあった...
吉川英治 「新書太閤記」
...南緯六二度付近で最初の氷山――垂直に切り立った側面を持つテーブル状の物体――に逢着し...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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