...やつとこの局所へ逢着(はうちやく)した...
芥川龍之介 「羅生門」
...現今日本の住宅建築も亦正しく怪しき夢に襲はる可き時期に逢着してゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...社會の爲に云はなければならぬ必要に逢着する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...――に就いて出來うる限り精細な記述をなすべき機會に逢着した...
石川啄木 「葬列」
...年玉に逢着せねば思い出せなかった雪とか地震とかの意味を年玉に逢着したことによって思い出し得たのであります...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...私がふとある大きな事実に逢着(ほうちゃく)しましたのは...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...何事もその時逢着(ほうちゃく)した事実をもととして写生句を作ると...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...結局ニュートン自身が彼自身の方則を理解していなかったというパラドックスに逢着(ほうちゃく)する...
寺田寅彦 「相対性原理側面観」
...そうしてこの平凡な日々行事の第一箇条を遂行している間に私はいろいろの物理学の問題に逢着(ほうちゃく)する...
寺田寅彦 「日常身辺の物理的諸問題」
...私はここに物理学なるものの認識論的の意義についてきわめて重要な問題に逢着(ほうちゃく)する...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...どういう場合に合理的であるかという論理的な区別に逢着するわけである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...偶然への無数の逢着性を有している...
豊島与志雄 「長篇小説私見」
...其の後の乘用車の設計プランを如何にするかと云ふ問題に自然逢着した次第であります...
豊田喜一郎 「ボデー意匠審査会 美術の粹を蒐め獨特の形態美へ」
...田中君は馬鹿々々しいこの物語の結末に逢着した...
橋本五郎 「小曲」
...驚駭すべき事態に逢着することになった...
久生十蘭 「泡沫の記」
...こういう次第に逢着(ほうちゃく)するなら...
久生十蘭 「鈴木主水」
...最大困難に逢着したことが起った...
穂積陳重 「法窓夜話」
...そのとき茶の樹に眼を注いでみると往々正しく整形せられた聚繖花序に逢着することはなにも珍らしいことではないが...
牧野富太郎 「植物一日一題」
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