...蟹を始め同志のものはどう云う運命に逢着(ほうちゃく)したか...
芥川龍之介 「猿蟹合戦」
...屡この疑ひに逢着する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...それと同時に私は思想上の悩みに逢着してゐた...
石川三四郎 「半農生活者の群に入るまで」
...改めて石川君に逢着したやうな気がする...
伊藤左千夫 「『悲しき玩具』を読む」
...私はまた第三の事実に逢着したのであります...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...何事もその時逢着(ほうちゃく)した事実をもととして写生句を作ると...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...当然逢着しなければならなかった筈だった...
戸坂潤 「科学論」
...内閣がどのような運命に逢着するか...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...自分はここにわれらの祖先が数限りなく創造した東洋固有の芸術に逢着する...
永井荷風 「霊廟」
...彼はまた思いがけない現象に逢着(ほうちゃく)した...
夏目漱石 「明暗」
...さういつた問題に逢着すると...
野上豐一郎 「「西洋見學」はしがき」
...偉大な真理に逢着したり...
久生十蘭 「だいこん」
...骨立った肩が波のように起伏するのは何か非常な大煩悶に逢着したのだということが判る...
久生十蘭 「魔都」
...きのふプルウストの小説を讀んでゐましたら小説家のベルゴットの死を描いた一節に逢着しました...
堀辰雄 「(きのふプルウストの……)」
...吾人がその花に逢着(ほうちゃく)するは実に偶然の事に属す...
牧野富太郎 「植物記」
...かつ上に記したる花につきて充分これを了得し以て新に逢着せる所の花を観察せばすなわちそれこれを考究する上につきてあえて躊躇することなかるべきなり...
牧野富太郎 「植物記」
...まさに小牧の難攻に逢着(ほうちゃく)して...
吉川英治 「新書太閤記」
...南緯六二度付近で最初の氷山――垂直に切り立った側面を持つテーブル状の物体――に逢着し...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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