...互に相剋しつゝ結局鏡のやうな波のない水面を造り出すに至るのと同様である...
有島武郎 「運命と人」
...更に新しいお前を造り出すまで...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...かえっていろいろの苦痛を造り出すのだ!現在すでに髪を斬った女がそれに因って学校へ入学が出来ず...
魯迅 井上紅梅訳 「頭髪の故事」
...却って合理的な一種の社会学を造り出すことである...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...吾々は少くとも社会的存在が論理の理念を造り出すなどとは云わなかった...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...対象を人工的に変更して新しいダーテンを造り出すことである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...一定度の真空を造り出すと同様に...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...生産力の発展はこの桎梏を打開して新しい生産関係を自分に適した形式として造り出す...
戸坂潤 「辞典」
...あくまで直観空間の規範に支配されていながらなお且それ自身に独立な新しい領域を造り出すのである...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...一様には論じられない特種のものを造り出すだけの苦心と勇気とを要する...
永井荷風 「銀座」
...お互い文化人ですからなあ」「そうだったねえ」「この廃虚に全く新しい文化を造り出すのが私ら文化指導者の義務でした」秋月君はみずから責めるもののごとく沈黙した...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...どうして新しく明るい文化を造り出す力がありましょうか?……」「口を開けば戦災者だと叫ぶ...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...ここに幽艶・怪奇を極めた鏡花世界なるものを造り出す...
中島敦 「鏡花氏の文章」
...往々社会に孤立する人間を造り出す...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...無先づあり神がそれに働きかけてその中より有を造り出す...
波多野精一 「時と永遠」
...其今日と云ふ日を造り出すのが眞實の目的であるから...
福澤諭吉 「明治三十一年三月十二日三田演説會に於ける演説」
...その代りの言葉を造り出す必要を感じ...
柳宗悦 「京都の朝市」
...果して然らば如何にして人物を造り出すべき...
山路愛山 「英雄論」
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