...足の速いベン・ガンを前に走らせて...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...その暖めた手が外で冷やされる速さの方がどうしても速いので...
高見順 「如何なる星の下に」
...また春琴をいたわり過ぎるという批難(ひなん)があった時何をいうぞ師たる者が稽古をつけるには厳しくするこそ親切なのじゃわしがあの児を叱らぬのはそれだけ親切が足らぬのじゃあの児は天性芸道に明るく悟(さと)りが速いから捨てて置いても進む所までは進む本気で叩(たた)き込(こ)んだらばいよいよ後生(こうせい)畏(おそ)ろしい者になり本職の弟子共が困るであろう...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...ばりばりといふ音は何か鋭い速い広い浪のやうな不安をひろげた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...「速度のはやい」なども実感を強めるための俗語として「速度の大なるすなわち運動の速い」の略語として通用を許してもそれがために物理学は何の損害をも受ける心配はないかと思われる...
寺田寅彦 「随筆難」
...そのグロリア・スコット号と云うのは、支那茶の取引きに使われていた船だったのだけれど、古い型で船足がのろくて、広い船梁を使用した船だったので、新しい速い船が、彼女をその仕事から追い出してしまったものであった...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「グロリア・スコット号」
...時の経(た)つは速いものだ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...しかしながら放射能の減弱速度がかなり速いから...
永井隆 「長崎の鐘」
...もう少し落着けないものかしら――足の速いことが仇(あだ)になって...
中里介山 「大菩薩峠」
...その速い事と云ったら...
夏目漱石 「坑夫」
...早速いただきましたが風味もよく非常に結構でございます...
野呂栄太郎 「平野義太郎宛書簡」
...つまりは飛行中のプロペラのような「速い思い」だったのだろう...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...速いの速くないのって...
三浦環 「お蝶夫人」
...ここは勾配だから速いぞ...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...それに鱶の泳ぐのはとても速いのですから...
宮原晃一郎 「動く海底」
...何という日の経つことは速いのでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...手紙を出すより自分たちの行く方が速い...
村井弦斎 「食道楽」
...わたしは早速いつもの席へ坐らされて...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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