...時々静かな雪の天地を木がらしがサーと針葉樹の枝をふるわせて通ると...
板倉勝宣 「山と雪の日記」
...いつも銅鍛冶の店先を通ると...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...彼の大藪(おおやぶ)の陰を通る時...
巌谷小波 「こがね丸」
...通るものを見さかひもなく調弄(からか)つた...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...いつも通る道までが新らしく感じられた...
壺井栄 「二十四の瞳」
...五六人隊を組んで歌って通る若者もある...
寺田寅彦 「先生への通信」
...ダリヤの園を通ると...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...脱線がかえって本筋に通るのだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...玄関から坐敷(ざしき)へ通る時...
夏目漱石 「こころ」
...戸山(とやま)の原を通るのがいやだと言いだしましてね...
夏目漱石 「三四郎」
...青猫この美しい都會を愛するのはよいことだこの美しい都會の建築を愛するのはよいことだすべてのやさしい娘等をもとめるためにすべての高貴な生活をもとめるためにこの都にきて賑やかな街路を通るはよいことだ街路にそうて立つ櫻の竝木そこにも無數の雀がさへづつてゐるではないか...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...お焔魔樣へのお參りに連れ立つて通る子供達の奇麗な着物きて小遣ひもらつて嬉しさうな顏してゆくは...
樋口一葉 「にごりえ」
...どうしても山邸の横を通るしかないのだが...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...ゴロタ道を荷馬車が通る音のようにも思われる...
二葉亭四迷 「平凡」
...只釘を打って鋸(のこぎり)を使えれば大工で通る...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...提(ひっさ)げ刀になって上へ通る...
吉川英治 「江戸三国志」
...一夫これを守れば万卒も通るを得ず...
吉川英治 「三国志」
...踏み跨(また)いで通るか...
吉川英治 「新書太閤記」
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