...最後に川の上を通る船でも今では小蒸汽や達磨船(だるません)である...
芥川龍之介 「本所両国」
...便所(はばかり)へ行く時小使室の前を通ると...
石川啄木 「病院の窓」
...人の通るすきを見て...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...あそこに孕(はら)み女が通るが...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...おまゐりの老若男女が前の街道をぞろ/\通る...
種田山頭火 「行乞記」
...続いて第二の窓を通ると...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...異形(いぎょう)の船が通ると見れば...
中里介山 「大菩薩峠」
...学生が多く通る...
夏目漱石 「三四郎」
...応接間へ通ると、大きな洋卓(テーブル)の周囲(まわり)に天鵞絨(びろうど)で張った腰掛が并(なら)んでいて、待ち合している三四人が、うずくまるように腮(あご)を襟(えり)に埋(うず)めていた...
夏目漱石 「門」
...細山が丁度通る頃...
浜尾四郎 「彼は誰を殺したか」
...雨に濡れながら野菜売りが車を引いて通る...
林芙美子 「新版 放浪記」
...広い砂地のようなところを通る...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...ヤポーシカが通るといふ...
二葉亭四迷 「露都雑記」
...通る度に声をかけられるのだ...
牧野信一 「泉岳寺附近」
...鍛冶屋の前を通る時には...
牧野信一 「パンアテナイア祭の夢」
...人を轢き殺して来た大群集のまん中を通るのは...
横光利一 「詩集『花電車』序」
...これへ通ると、まず、御息女のお風邪は心配ありませんと、医者なみの説明をし、それから、せがれ義平太が、つねに、お引立にあずかって――などと雑話に時を移して、「ときに、先頃はまた、堀留河岸の山善とかいう呉服問屋へ、女まじりの五人組強盗が押入りましたとやら……いやもう、町のうわさは大変ですが……お奉行様にも、ご苦労がたえませんな」と、あちこちでの、聞きかじりを、茶のあいだに、語りはじめた...
吉川英治 「大岡越前」
...眼の前に通るのを見た人たちに...
吉川英治 「新書太閤記」
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