...」後ろからさつさと通りぬける制服制帽の大学生が二人...
芥川龍之介 「春の日のさした往来をぶらぶら一人歩いてゐる」
...閲覧人で埋(う)まっている机の間を通りぬけて...
芥川龍之介 「路上」
...おとうさんとおかあさんとを空気のように通りぬけてしまいました...
有島武郎 「僕の帽子のお話」
...このうずのまんなかを通りぬけていかなければ...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「人魚の姫」
...艇が穴のところを通りぬけようとした瞬間...
海野十三 「宇宙戦隊」
...気圧の階段を通りぬけて三名は外に出...
海野十三 「怪星ガン」
...この人形の前を通りぬけると...
海野十三 「鬼仏洞事件」
...あつい壁でも塀でも平気ですうすう通りぬけていったそうですぞ...
海野十三 「四次元漂流」
...庵の空気の険悪なのに避(マヽ)易して直ぐ帰つてしまつた!・梅雨空おもく蜘蛛と蜂とがたたかふ・焼かれる虫のなんと大きい音だ・頬白がよう啼いて親鳥子鳥・何もないけどふるさとのちしやなます(砂君に)・話しても話しても昔話がなんぼうでもとんぼ通りぬけさせるこんな句も・けさも二人でトマト畑でトマトをたべる(新夫婦に)(一人ならば私だ!)六月十五日空も私もすこし晴れてきたが...
種田山頭火 「其中日記」
...――上手下手の境を早く通りぬけたい...
種田山頭火 「其中日記」
...師走の街を通りぬけて場末の安宿に頭陀袋をおろした...
種田山頭火 「遍路の正月」
...ニヤニヤと笑いながら通りぬけて...
中里介山 「大菩薩峠」
...グンと押して他(ほか)の人が通りぬけていってしまったように...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...せまい廊下をいくつもいくつもそっと忍び足で通りぬけて行った...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...いつも大したこともなくモスケー・ストロムの虎口(ここう)を通りぬけていました...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...路がちょうど或るお寺の境内を通りぬけているので...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...無事に通りぬけることができるかどうか...
山本周五郎 「めおと蝶」
...細やかな葉の隙間を光って通りぬけた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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