...私はこんな途方もないことを云ふ人が比較的我々に近い処にゐると云ふことが不思議なやうな気がして馬鹿々々しくなつてしまつた...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一四年一月号)」
...何かしら途方もないことが起ったのを知った一同は...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...「僕が途方もないことをいっている様に...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...僕はふと途方もないことを考えついたのです...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...この地上においてはその途方もないことが必要以上に必要なんだよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...世界はその途方もないことを足場にして立っているんだから...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...途方もないことを言ったり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...実に途方もないことを云い出しました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...あんな途方もないことがいえるわけはない」笹野新三郎も膝を叩いて乗出しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの女を殺してしまった――私はこんな手持無沙汰な心持になったことは無い」阿星右太五郎はこんな途方もないことを...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの病人の臍(へそ)の穴まで調べて來ましたよ」こんな途方もないことを言ひながら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...親分がやつたやうですね」八五郎はまた途方もないことを言ひます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...途方もないことを言ふのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...風摩小太郎の現在の忘れがたみなのです」「お前はときどき途方もないことを言いだすが...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...途方もないことが多々起こる場所でもある...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...こんな考えは途方もないことだが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...そんな態度が逆に彼の心底を悩ましてゐるなどゝいふ途方もないことは夢にも知らぬ気であつた...
牧野信一 「好色夢」
...途方もないことを口走つたので自分は吃驚して...
牧野信一 「夏ちかきころ」
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