...私の親類は自然新しい文明に対して恐怖心を懐くようになった...
伊波普猷 「私の子供時分」
...ふしぎな感を懐くことであろう...
海野十三 「地球発狂事件」
...物事を正当に判断するためには自己の頭に先入見を懐くことを排撃して無色透明を持してそこに系列されてくる事象そのものから...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...国民が最近の日本の内閣や支配者に少しでも期待のようなものを懐く時には...
戸坂潤 「近衛内閣の常識性」
...何か物足りない観を懐くのは多少事実ではないだろうか...
戸坂潤 「日本の頭脳調べ」
...然し乍ら私が我国の批評家に対して多少の杞憂を懐くのは...
豊島与志雄 「作品の倫理的批評」
...それらが懐く噴火口...
豊島与志雄 「高千穂に思う」
...いつまでも消えない悲しみを胸に懐くようなことになるかも知れない...
豊島与志雄 「白木蓮」
...彼(かれ)らもまた君に対し好意を懐くものであると...
新渡戸稲造 「自警録」
...我輩近頃古事記を再三読み返して見て疑を懐くことは...
新渡戸稲造 「民族優勢説の危険」
...楊に対して学良はひそかに害意を懐くようになった...
河本大作 「私が張作霖を殺した」
...現実に対して不満を感じ疑いを懐くところから私たちの哲学も始るのである...
三木清 「語られざる哲学」
...また人々が自明のこととして学問上許容している事柄に不審を懐くほど鋭い思索力ももっていなかった...
三木清 「語られざる哲学」
...そのほか一般に歴史における典型的事実に対して人々がつねに深い興味を懐くということは...
三木清 「哲学入門」
...我々が存在に対して懐く愛も憎しみも...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...インド人が虎を怖れ種々迷信を懐くも最もなりと察するに足る」と...
南方熊楠 「十二支考」
...雄の腹下や尾裏に子を懐く事海馬に同じ(長尾驢(カンガルー)など濠州産の諸獣も腹の嚢中に子を育つるが...
南方熊楠 「十二支考」
...以て将来我国の言語上に改良を加えんと欲する遠大の目的を懐くものなれば...
若林※[#「王+甘」、第4水準2-80-65]藏 「怪談牡丹灯籠」
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