...私の親類は自然新しい文明に対して恐怖心を懐くようになった...
伊波普猷 「私の子供時分」
...諸君の将来の活動についていろんな迷想を懐くことであろう...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...訳なく懐くのであろうけれども...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...ところが政府が国民に対して懐く不信は...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...国民が最近の日本の内閣や支配者に少しでも期待のようなものを懐く時には...
戸坂潤 「近衛内閣の常識性」
...世間では往々軍部と政府との一種の対立に甚大な興味を懐くが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...その懐く三木哲学の今云ったような特徴の方は...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...之が今日の新聞に就いて世間一般が懐く通念なのだが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...何か物足りない観を懐くのは多少事実ではないだろうか...
戸坂潤 「日本の頭脳調べ」
...性欲的不能者の懐く色情がいかに不潔であるか...
外村繁 「澪標」
...そのため彼らは助かるかもしれないという望みを懐くことによって...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...文学者に対して女性が往々にして懐く愛情などというものは...
豊島与志雄 「一つの愛情」
...我輩近頃古事記を再三読み返して見て疑を懐くことは...
新渡戸稲造 「民族優勢説の危険」
...また人々が自明のこととして学問上許容している事柄に不審を懐くほど鋭い思索力ももっていなかった...
三木清 「語られざる哲学」
...この考えを懐く人たちの想像する哲学者は...
三木清 「語られざる哲学」
...我々が存在に対して懐く愛も憎しみも...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...インド人が虎を怖れ種々迷信を懐くも最もなりと察するに足る」と...
南方熊楠 「十二支考」
...著者がこの紳士の著作に対して懐く尊敬は...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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