...途切れ途切れな切(せつ)ない祈りの声が涙にしめって確かに……確かに聞こえて来る...
有島武郎 「或る女」
...途切れ途切れに云うのだ...
江戸川乱歩 「悪霊」
...』シャルパンティエイ夫人の口から出た証言は、息も切れ切れ、途切れ途切れで、小さな声で話すもんですから、言葉のよくわからんところもありましたが、吾輩、夫人の発言を逐一速記しておりましたので、これに間違いはありません...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...時間が途切れ途切れになったような...
豊島与志雄 「悲しい誤解」
...途切れ途切れの而も曽て考えたこともないような底深い思いに沈み込んでいた...
豊島与志雄 「道連」
...途切れ途切れの話と...
中里介山 「大菩薩峠」
...実力はズンと上だといっている……こんな途切れ途切れの言葉を...
中里介山 「大菩薩峠」
...三筋雨の糸が途切れ途切れに映(うつ)る...
夏目漱石 「虞美人草」
...目には途切れ途切れの光景しか見えなかった...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...考えているのさ……」と途切れ途切れに言い出した...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...若妻が途切れ途切れに言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...父上が真実を知られたら何とおっしゃるでしょうか」メイが途切れ途切れに言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...いろいろの事情があって今は池長氏からの援助は途切れ途切れになっている...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...途切れ途切れの空地にすぎないものとなった...
「朝の風」
...考えながら途切れ途切れに答えた...
宮本百合子 「或る日」
...五六軒ぐらいずつ途切れ途切れに並んでいる...
山本周五郎 「嘘アつかねえ」
...途切れ途切れに答えるだけだった...
山本周五郎 「風流太平記」
...そして途切れ途切れの声で...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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