...なおこれを黙許せるのみにして...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
......
高見順 「死の淵より」
...私は彼女を許せるだろうか?―――正直のところ...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...□酒好きが酒そのものに執することに罪はない、笑つて許せる、しかし酒をのむ方法手段が卑しくなるのは彼といふ人間の堕落だ、断じて許せない...
種田山頭火 「其中日記」
...社会が――個人がではない――有つ処の心という概念がどうして許せるかに存する...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...その意味で許せるけど...
戸田豊子 「歩む」
...心を許せる親しい友は村田一人きりだった...
豊島与志雄 「反抗」
...然し奥さんとのことは……それも純粋な愛ならまだ許せる点もあるが...
豊島与志雄 「反抗」
...太閤秀吉の日本第一の英雄ということは許せるにしても...
中里介山 「大菩薩峠」
...事体の危急は少しも気の許せるものではありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...病と許せるは我ら二人のみ...
夏目漱石 「薤露行」
...その男を許せるかい...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...誰が見ても一寸いゝ女として許せる柄だつた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...その足のぶざまに太いのは許せるけれども...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...獨り者ならそんな氣になることも許せるんだが...
室生犀星 「末野女」
...大人になったとは誰にでも許せるものではない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...確かに鋭いつかみ方として許せる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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